09/05/2024

【投資コラム】PER・PBR・ROEの覚え方を徹底解説!

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記事要約
  • 3つの指標の違い
    PERは1株当たり利益に対する株価の倍率、PBRは1株当たり純資産に対する株価の倍率です。ROEは平均自己資本に対する利益率であり、株価を式に使わない点が異なります。

  • 計算式で覚える
    PER・PBRの単位は倍、ROEは%です。正式名称の意味と、何を何で割るかを組にして覚えます。仮定を明示した数値例で、分子や分母が変わるときの動きを確認します。

  • 比較の条件をそろえる
    実績と予想、対象期間、株価の基準日、利益の調整方法をそろえて比較します。指標の変化を株価・利益・自己資本の変化に分け、企業の決算情報から背景を確認します。

  • 単独の数値で判断しない
    赤字や自己資本が小さい企業では、指標が通常と違う意味を持つ場合があります。PER・PBR・ROEだけで財務健全性や将来の株価を確定できない点も整理します。

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2026年9月22日更新:指標の定義・計算例・覚え方を見直しました。

PER・PBR・ROEは、PER=利益と株価、PBR=純資産と株価、ROE=自己資本と利益の組み合わせで覚えると整理できます。PERとPBRの単位は「倍」、ROEは「%」です。

PER・PBR・ROEの違いと計算式

指標日本語の名称基本の計算式覚えるポイント
PER株価収益率株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)利益に対して株価は何倍か
PBR株価純資産倍率株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)純資産に対して株価は何倍か
ROE自己資本利益率当期純利益 ÷ 期首・期末の平均自己資本 × 100自己資本に対して利益は何%か

式は一般的な説明です。比較に使うサービスによって利益の対象期間や調整方法が異なるため、数値と一緒に算定条件も確認します。日本取引所グループの指標説明も参照してください。

PERの覚え方:Eは利益、株価を利益で割る

PERはPrice Earnings Ratioの略です。「企業が1株当たりに生み出す利益」はEPSであり、PERはそのEPSに対する株価の倍率です。PERそのものが、投資家の得られる利回りを表すわけではありません。

例えば株価が1,000円、年間EPSが100円なら、PERは1,000÷100=10倍です。株価が同じでEPSが50円になれば20倍になります。このように、PERが上がる理由には株価の上昇だけでなく利益の減少もあります。数値の変化を見るときは、分子と分母を分けて確かめます。

PBRの覚え方:Bは帳簿上の価値、株価を純資産で割る

PBRはPrice Book-value Ratioの略です。BPSは1株当たりの純資産を表します。株価が1,000円、BPSが500円なら、PBRは1,000÷500=2倍です。

同じBPSで株価が400円になればPBRは0.8倍になりますが、株価が下がっただけで会社の財務健全性が改善したことにはなりません。PBRを、負債返済能力や将来の株価を直接示す数値として読むことはできません。

ROEの覚え方:自己資本を使って、どれだけ利益を生んだか

ROEはReturn on Equityの略です。年間の当期純利益が100億円、期首・期末の自己資本がそれぞれ500億円と600億円なら、平均自己資本は550億円。ROEは100÷550×100で約18.2%です。

会社の自己資本を基準にした利益率なので、投資家が株式を買った金額に対する収益率とは異なります。自己資本の範囲や平均値の考え方は、日本取引所グループのROE解説で確認できます。

PER・PBR・ROEの覚え方と語呂合わせ

「株価を何で割るか」を考えるのがPERとPBR、「会社の元手からどれだけ利益が出たか」を考えるのがROEです。

  • PER:株価 ÷ 1株当たり利益。 EはEarnings。
  • PBR:株価 ÷ 1株当たり純資産。 BはBook-value。
  • ROE:利益 ÷ 自己資本。 株価を式に使いません。

「Perfect Earnings Ratio」や「Pure Book Rate」は正式名称ではありません。意味の違う英語を語呂合わせにするよりも、「利益・純資産・自己資本」と「倍・%」を組にして覚えると、計算する対象を取り違えにくくなります。

企業を比較するときの確認順序

1. 実績値と予想値をそろえる

PERには過去の実績利益を使うものと、予想利益を使うものがあります。別の期間や前提を使った数値を、そのまま同じ基準の比較として扱わないようにします。株価の基準日、決算期、会計基準、利益の調整有無も確認します。

2. 指標が変わった理由を分ける

PERは株価とEPS、PBRは株価とBPS、ROEは利益と自己資本の変化に分けます。例えば、利益が変わらないまま自己資本が減ると、計算上ROEは上がります。ROEの上昇だけから事業の収益力が改善したとは判断できません。

3. 事業内容と財務情報に戻る

同業でも利益成長の見通しや負債、保有資産は異なります。指標の差を確認した後は、決算書や会社の説明から、その差が生じた背景を調べます。PER・PBR・ROEの3つだけで財務健全性や株価の先行きを確定することはできません。

赤字や自己資本が小さい企業ではどう読む?

EPSがゼロならPERは通常の計算ができず、赤字のPERも黒字企業の倍率と同じ意味では比較できません。純資産や自己資本がゼロに近い場合は、PBRやROEが大きく振れることがあります。負の値の場合も、単純な大小比較を避け、元の決算数値を確かめます。

3つの指標は、企業分析を始めるための手がかりです。覚えるときは計算式を、使うときは計算に含まれる数字の背景を確認する、という順序で整理しましょう。

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本記事は指標の理解を目的とした情報提供であり、特定の銘柄や投資行動を勧めるものではありません。

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