クラウドセキュリティは、複数のクラウドセキュリティ機能を一つに統合する「クラウドネイティブ・アプリケーション保護プラットフォーム(CNAPP)」の台頭によって、新たな定義が与えられています。この統合は、以前の「クラウドセキュリティ三重苦(トリレンマ)」──包括的な保護、導入の容易さ、リアルタイム対応のバランスをいかに取るかという長年の課題──への解決策となっています。

(出所:筆者作成)
そして2025年、クラウドセキュリティにおける新たな章が幕を開けました。2025年3月18日、GoogleはWizを320億ドルで買収すると発表しました。これはGoogle史上最大の買収案件であり、スタンドアロン型CNAPPの時代の終焉を示す出来事となりました。Wizの買収により、主要なクラウドセキュリティ企業はいずれも高成長の独立系企業ではなく、大規模なプラットフォーム企業となりました。業界は、2020年から2023年にかけての急進的なイノベーションの時代から、統合、業務の効率化、投資家の過剰な期待の後退といった成熟の段階へと移行しています。
ここで問われるのは、「戦場が再編された今、次の段階──より慎重で測定可能なクラウドセキュリティの進化──において、どのプラットフォームが覇権を握る可能性が最も高いのか?」という点です。
現在、パロアルトネットワークス(PANW:Prisma Cloud)、Wiz、センチネルワン(S)、クラウドストライク(CRWD)、Orca Security、Aqua Security、Sysdig、フォーティネット(FTNT:Lacework買収により強化)といった主要ベンダーが市場をリードしています。各社は、Cloud Workload Protection(CWP)、Cloud/Data Posture Management(CSPM/DSPM)、Cloud Detection & Response(CDR)、さらには開発段階からのセキュリティ(ソフトウェアサプライチェーンセキュリティ(SCSS)およびコードセキュリティ(SAST))といったCNAPPの各カテゴリにわたり領域を拡大しています。
それぞれが、エージェントベースとエージェントレスのアプローチの間でのトレードオフに向き合いながら、競争を繰り広げています。本レポートでは、CNAPP
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