AMDの今後の株価予想とは?スイングポートフォリオへの再組み入れを決定!

- 本稿では、私の運用するポートフォリオの1つである「スイングポートフォリオ」の最新のアップデートに加えて、「AMDの今後の株価予想とは?」という疑問に答えるべく、直近で新たに同ポートフォリオに追加したAMDに関する私の見解を詳しく解説していきます。
- SPXとNDXは売られ過ぎから反発しましたが、本格的な底打ちかどうかは依然として不透明で、重要なテクニカル水準の突破が確認のカギとなると考えています。
- 私のアルゴリズムが新たに注目しているのはコストコ(COST)とパランティア・テクノロジーズ(PLTR)であり、どちらも直近で「買いシグナル」が点灯し、今後の展開に注目しています。
- また、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)はAI分野での成長が見込まれ、技術的優位性や割安な評価から中長期的な投資先として注目しています。
はじめに
市場は現在、分岐点にあるように見えます。SPXとNDXは売られ過ぎの水準から反発しましたが、これが本当の底打ちなのか、それとも弱気相場における一時的なリバウンドなのかはまだ不明です。
ビットコイン(BTCUSD)は依然として方向感のない動きが続き、重要なレジスタンスを突破できていません。私のアルゴリズムは、直近の指数の反発を完璧にタイミングよく捉えましたが、現在は特に注目すべき2銘柄を示しています。
現在のような相場でトレードをしている方にとって、どこに「確認のサイン」があるのか、そして次の上昇局面を示唆する要因が何かを知っておくことは非常に重要です。
本稿で学べること:
✅ SPXを大きく動かす可能性のある重要なフィボナッチ水準
✅ これが本当の底なのか、それともダマシなのかを見極める方法
✅ なぜNDXの反発だけではまだ不十分なのか
✅ 現時点でアルゴリズムが注目する2つの有望銘柄
SPX・NDX・ビットコイン
まずは、主要な株価指数とビットコインの状況を見ていきましょう。
SPX(S&P500指数)
(出所:TrendSpider)
先週、私は市場が売られ過ぎの状態にあり、反発が近いと指摘しました。実際に、4時間足ベースのアルゴリズムが「買いシグナル」を点灯し、絶好のエントリーポイントを示してくれました。
しかし、これが底打ちを意味するのでしょうか?
今のところ、3波構成のパターンしか確認されておらず、本格的な底打ちを確認するには、5波構成の衝撃波を見たいところです。
上記のチャートでは、直近の下落をフィボナッチ水準で測定しています。紫のボックスで示された50%~61.8%の範囲は、一般的に修正波Bが反転しやすいゾーンであり、これはつまり「弱気相場のリバウンド」に過ぎない可能性があるということです。
一方で、5850の水準を上抜けることができれば話は別です。このレベルには50日移動平均線(EMA)も重なっており、ここを明確に突破することができれば、底打ちの確認が取れ、新高値に向けた準備が整ったと見なすことができるでしょう。
NDX(ナスダック100)
(出所:TrendSpider)
ナスダックも同様の状況にあります。200日移動平均線(EMA)を再び上回りましたが、まだ油断はできない状況です。それでも、現在の水準ではいくつか有望なチャンスがあると考えており、以下で詳しく解説していきます。
ビットコイン(Bitcoin:BTCUSD)
(出所:TrendSpider)
ビットコイン(BTCUSD)に関しては、特に新しい動きはありません。現在も方向感のない「もみ合い相場」が続いており、50日移動平均線(EMA)が抵抗線として機能しています。
アルゴリズムが示す「私が注目する2銘柄」
先週、私のアルゴリズムはSPXとNDXに対して非常にタイミングの良い「買いシグナル」を点灯しました。そのおかげで、直近の安値付近でエクスポージャー(投資比率)を高めることができました。
(出所:TrendSpider)
今度はこのアルゴリズムの判断を、実際の指数に含まれる個別銘柄に応用する時であると考えています。
現在のアルゴリズムの示唆に基づき、下記の2銘柄に注目しております。
コストコ(COST)
(出所:TrendSpider)
大きな下落の後、コストコ(COST)は4時間足ベースのアルゴリズムで「買いシグナル」が点灯しました。この銘柄は、従来の多くの評価指標から見ると割高ではありますが、それには相応の理由があると考えられます。同社は質の高い企業であり、今後も確かな存在であり続けると考えています。
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)
(出所:TrendSpider)
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)も同様に「買いシグナル」が出ました。私はこの銘柄をYOLOポートフォリオに引き続き保有しており、投資家のセンチメントが追い風となる局面では非常に魅力的な銘柄です。
ただし、もし今回の安値が本当の底でない場合は、大きく売られるリスクもあります。
私自身はここで買い増しはしていませんが、まだポジションを持っていない場合では、現水準でのエントリーを検討していたかもしれません。
新規トレード:アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
✅ ストップロス:100ドル
✅ 利益確定目標:250ドル
はい、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)を再びポートフォリオに加えることにしました。
ご記憶のとおり、以前にもポジションを保有していましたが、数か月前にストップロスで手仕舞いとなっていました。
(出所:TrendSpider)
しかし今回、私のアルゴリズムが再びこの銘柄に対して「買いシグナル」を点灯させました。
(出所:TrendSpider)
少し視野を広げて見てみると、ちょうど61.8%のフィボナッチ・リトレースメント水準で反発しており、その後はかなり力強い上昇が見られています。
また、週足ベースでMACDのゴールデンクロスも確認できます。
私はストップロスを100ドルに設定しており、今後1年以内に株価が2倍になることを想定して、利益確定を検討したいと考えています。
私がアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)を好む理由
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、2022年以降、AIチップの競争において出遅れており、エヌビディア(NVDA)が見出しや投資家の注目を独占してきました。しかし、この傾向は変わりつつあるかもしれません。最近のAMDは同業他社を上回るパフォーマンスを見せており、過去1か月で5%以上上昇しています。一方で、エヌビディアは横ばい、マイクロン・テクノロジー(MU)など他の半導体銘柄は下落傾向にあります。これは、より長期的なトレンドの始まりを示唆している可能性があります。
エヌビディアが最近開催したGTCカンファレンスで得られた洞察は、私のAIに対する強気の見方をさらに強めるものでした。特に「学習」よりも「推論」の重要性が高まっている点が印象的でした。AIモデルがより複雑な推論処理へと進化する中で、計算需要は現在の最大100倍に達すると見込まれています。AIインフラ分野では依然としてNVIDIAがリーダーであるものの、AMDもこの次のフェーズで恩恵を受ける立場にあると考えています。
(出所:Gartner)
AMDの強みは、チップレット・アーキテクチャ、競争力のあるCPU事業、そしてCPUとGPUの相乗効果の可能性にあります。EPYC CPUとRadeon Instinct GPUの組み合わせは、エヌビディアの一体型ソリューションに対して、柔軟かつコスト効率の高い代替手段を提供します。さらに、AMDのオープンソースプラットフォームであるROCmは、オープン性やカスタマイズ性を求める開発者にとって、CUDAの魅力的な代替となる可能性があります。
CUDAやTensorRTを通じて、エヌビディアのエコシステムが強固であることは確かですが、AMDにも大きな可能性があると見ています。その可能性を最大限に引き出すには、AMDはソフトウェアスタックをさらに強化し、エヌビディアのTensor Coreのような推論処理に特化した製品を開発する必要があります。
現在、AMDのPEGレシオは1.20倍、予想PEGは0.84倍となっており、今後のAI成長を踏まえると割安に見えます。エヌビディアが依然として先行しているとはいえ、AMDのファンダメンタルズの改善と戦略的なポジショニングは、AI主導の未来に向けた有望な投資先として注目に値すると考えています。
(出所:Seeking Alpha)
スイングポートフォリオの最新情報
(出所:Snowball Analytics)
(出所:Snowball Analytics)
私の運用するポートフォリオの1つである「スイングポートフォリオ」は現在、26.8%のプラスとなっており、現金比率は47%強です。この2週間で現金を一部投入してきましたが、依然として適度にディフェンシブな姿勢を保ちつつ、さらなる下落局面に備えています。
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