10/20/2023

やや強気
アーチ・リソーシズ
やや強気
アーチ・リソーシズの綺麗なバランスシートは、引き続き私の強気の見通しをサポートしている。
アーチ・リソーシズ / ARCH / 強気:最新の2023年2Q決算と今後の株価見通し・将来性(Arch Resources)

green plant in clear glass vaseマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
  • アーチ・リソーシズ(ARCH)は、2023年7月27日に2023年第2四半期決算を発表しており、コークス用炭の予想を引き下げている。
  • 目先の問題にもかかわらず、同社の配当と自社株買いを合わせた利回りは10%に達すると予想されれ、高配当利回りでお気に入りの銘柄である。

アーチ・リソーシズへの投資テーマ

アーチ・リソーシズ(ARCH)は、配当が非常に高いことから、私が注目する銘柄である。

私が最初に注目して以来、この銘柄は高配当を提供してきた。

しかし、最新の四半期決算では、アーチ・リソーシズは、コークス用炭の予想を下方修正せざるを得なくなった。

この分析の結論は、アーチ・リソーシズの配当と自社株買いを合わせた総還元利回りは、今度の四半期で10%近くに達するというものである。

そして、仮に私がそれ以上の結果を望んだとしても、私はこの相対的な弱さを利用して、この銘柄をもう少し買い続けたいと考えている。

結局のところ、アーチの目先の問題がいつまでも続くとは思えないからである。

アーチ・リソーシズの第3四半期決算速報

以前、アーチ社はコークス用炭(冶金用石炭)を約890万トンから970万トンと予想していた。

しかし、速報値では約860万トンから890万トンとなっている。

最悪のシナリオでは約9%の下方修正となる。

アーチ社は、コークス用炭の生産量を9%下方修正すると同時に、コークス用炭の生産にかかる現金コストが、第2四半期の事前予想より3%強増加したと発表した。

さらに、2023年第2四半期のアーチ社のフリー・キャッシュ・フローは約1億5,000万ドルだった。

しかしアーチ社は、今期のフリーキャッシュフローは約8000万ドル程度になると予想している。

つまり、アーチ社のバランスシートは、それほど多くないとはいえ、現金残高を増やし続けることになる。

フリーキャッシュフローの50%を配当金として、残りの50%を自社株買いとして還元するというアーチの資本配分方針に従い、今期のアーチの配当金は1株当たり2ドル程度になると私は考えている。

計算はこうである。8,000万ドルのフリーキャッシュフローのうち、4,000万ドルを配当として還元すると仮定した。

これは、1株当たり約2ドルの配当を意味する。この数字を年率換算(各四半期を4倍するという意味)すると、今期のアーチの配当利回りは5%になる。

とはいえ、アーチ社は「フリーキャッシュフローの残り50%」を自社株買いとして還元しようとしている。

つまり、アーチの配当利回りと自社株買いの利回りを合計すると、今期の利回りは10%程度になるということだ。

私は、アーチが2023年に非常に不安定な銘柄であったことを認識している。

しかし最近では、株価は明らかに上昇している。

そして、今期の業績が誤算だったにもかかわらず、その合計利回りが未だ10%前後に達するのであれば、この銘柄はキープできると私は素直に信じている。

さらに、冶金用石炭価格の上昇に伴い、冶金用石炭株のファンダメンタルズも改善していることは間違いない。

実際、過去6ヶ月間、冶金用石炭株は明らかにエネルギー指数をアウトパフォームしている。

そのため、これらの銘柄が時折一息つくのは道理にかなっている。

結論

実質的な変化は何もない。

アーチ・リソーシズの綺麗なバランスシートは、引き続き私の強気の見通しをサポートしている。

その一方で、約10%の利回りと資本増加により、この銘柄は、私のポートフォリオの中で価値のある銘柄となっている。

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