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12 - 01 - 2024

中期投資が魅力的な理由とは?投機と投資の違いを徹底解説!

マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
  • 本稿では、「事前の綿密な分析に加え、投資先企業に中期的な時間を与えて成長を見守る」という、私が実際に実践する中期投資戦略が魅力的な理由と「投機と投資の違い」を詳しく解説していきます。
  • 投資には忍耐と長期的な視点が欠かせず、短期的な利益や近道を追い求めると、それは投機的であり、損失や期待外れの結果につながることが多いことを実感しています。 
  • 例えば、年間15%のリターンを5年間複利で運用すれば、資産は約2倍になり、これこそが規律を持った投資の力を示していると考えています。 
  • 四半期決算に振り回されるような投資手法ではなく、しっかりと事前に分析をした投資先企業に12カ月から18カ月程度の中期的な時間を与えて成長を見守ることが、安定した利益を生む鍵であると見ています。 
  • 本当の富は、衝動的な行動ではなく、着実で忍耐強い意思決定によって築かれ、実際に私自身の中長期的な複利運用戦略が、その有効性を証明していると考えています。

中期投資が魅力的な理由とは?

中期投資とは、一般的に1年から数年程度のスパンを想定して行う投資を指します。

短期投資と長期投資の中間に位置するアプローチであり、適度なリスクとリターンを狙う投資手法です。

そして、本稿では、貯蓄を増やし、損失を減らすための現実的で実践的な3つの私の見解についてお話しします。

これは派手な誇張やよくある決まり文句ではなく、地味であるも「ありのままの真実」であると考えています。

1. 投資における本当の話

多くの人は、米国株投資を含め、投資そのものには興味がありません。

関心があるのは、簡単にお金を増やせる近道です。

しかし現実はというと、市場で利益を得ようとするほとんどの投資家が、結局は損をしています。

オプション取引やマージン取引のような「夢の手法」ですら、プロを金持ちにするわけではなく、実際に利益を上げるのは証券会社やマーケットメーカーである可能性が高いです。

もしオプション取引で本当に簡単に稼げるなら、なぜ「市場を圧倒している」「1日で1000ドル稼いでいる」といった話を毎回アピールするのでしょうか?

本当にそんなに稼げるなら、その利益を積み上げて、毎日10万ドル以上の収入を得ているはずです。

勿論、そういう方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、私は投資は長期的な取り組みであると考えています。

そのため、この分野、特に米国株投資において近道など存在しないと考えています。

夏に向けて腹筋を割るための近道がないのと同じです。

投資には膨大な努力と、多大な忍耐が求められます。

お金を効率よく増やす「簡単で楽な方法」など存在しないのです。

必要なのはほんの少しの行動力(綿密な企業分析)とたくさんの忍耐であると見ています。

ただし、残念ながら、短期的な利益を追い求めて市場に入る投資家の大半は損をしています。

2020年を除けば、記憶に残るほどの強気相場であったにもかかわらず、こうした投資家は2024年にS&P500を下回る結果となっている可能性が高いです。

2. 資産を倍増させるには忍耐が重要

規律ある投資の力をわかりやすく示すと、例えば、10万ドル(約1500万円)を年利15%で運用した場合、5年後には約20万1,000ドル(約3000万円)になります。

つまり、元本を倍増させることができるのです。

さらに言えば、年平均成長率(CAGR)15%は決して非現実的な数字ではありません。

十分達成可能な目標であると考えています。

このようなリターンを得るために必要なのは、特別なスキルや高度な知識ではありません。

「忍耐」を持つことが特に重要であると考えています。

投機的な衝動的な行動を繰り返していては、資産を倍増させることはできないでしょう。

一方で、地道で退屈に思える方法を選ぶことで、確実に目標にたどり着くことができると考えています。

3. 四半期毎の決算ゲームという投機に参加しない

投資を始めた頃、投資本で「四半期決算ゲームには手を出すな」とよく書かれていました。

当時の私は、それを「成熟した投資家がただ怠けているだけ」と思っていました。

この教訓を本当に理解するまでに、非常に長い時間がかかりました。

しかし、今ではその重要性に気づき、それに伴って私の投資パフォーマンスも報われるようになってきています。

以前は、決算発表前に株を買い、決算後の急騰を狙うという投機的なアクションを行うことが常でした。

投機とは、短期的な価格変動を利用して利益を得ようとする取引行為を指します。

投資とは異なり、資産の内在的な価値や長期的な成長性に基づくのではなく、市場の需要と供給、感情的な動き、トレンドなどを主に頼りにします。

しかし今では、この戦略がいかに無意味であるかを痛感しています。

例えば、好決算を受けて株価が一時的に上昇したとしても、その後数日で下落し、元の水準に戻ることが多いのです。

その後、株価はその低水準で停滞し、数週間もそのままの状態が続くことも珍しくありません。

投資家たちは次の魅力的な銘柄を求めて、いつの間にかその株から離れてしまいます。

一方で、私の戦略は目立たない方法かもしれませんが、投資先の企業に時間を与え、中期的に成長を見守るものです。

そして、この方法が結果として非常に有益であることが分かりました。

中期投資に対する結論

投資とは、短期的な利益を求めたり、話題の銘柄に飛びついたりすることではないと私は考えています。

本当に大切なのは、しっかりとした分析に加え、忍耐強く待ち、時間の力を活用することです。

自らの経験を通じて、いわゆる「近道」とされる方法は多くの場合、行き止まりに終わることを痛感しました。

一方で、一見地味で退屈に見える方法――長期的な複利効果に注力し、無駄なリスクを避ける戦略――が、安定した結果をもたらしてくれることを学びました。

私自身が取り組んでいる「インフレクション投資戦略」によって資産が着実に成長し、その成功が私の投資手法へのさらなる自信につながっています。

インフレクション投資戦略とは、特定の企業や市場の成長や変化の「転換点」(インフレクションポイント)を見極め、それを基に投資判断を行うアプローチを指します。

この戦略では、企業が重要な変化を迎え、収益性や成長軌道が急激に改善するタイミングを捉えることが重要です。

これまでの経験から、本当の富は衝動的な行動ではなく、忍耐強い意思決定を積み重ねることで築かれると学びました。

この教訓をこれからも投資の軸にしていきたいと考えています。

なお、ここで言う「長期」とは18か月以上の保有を意味するわけではありません。

私が保有する銘柄の一部は数年単位で保有するものもありますが、ほとんどは12か月から18カ月程度のスパンでの投資を検討しています。

それでも、この戦略が効果的であることは実感しています。

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アナリスト紹介:マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ

📍テクノロジー&エネルギー担当

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