04/01/2025

株は下がっても持ち続けるべきなのか?私が実践するインフレクション投資を徹底解説!

red and white love letterマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
  • 本稿では、「株は下がっても持ち続けるべきなのか?」という疑問に答えるべく、私が実践するインフレクション投資を詳しく解説していきます。
  • 私が実践するインフレクション投資は、フリーキャッシュフローを劇的に増加させている企業に注目することで機能し、アウトパフォーマンスを達成するためには忍耐と規律が求められると考えています。
  • この戦略によるアウトパフォーマンスは6〜12ヶ月の期間で現れると考えていますが、その過程ではボラティリティを伴うことから、1銘柄あたりの投資比率をポートフォリオ全体の5%以下に抑えた分散されたポートフォリオの構築が不可欠であると考えています。
  • 市場はすでに調整局面を迎えており、今は投資を始める良いタイミングであると考えていますが、併せて、成功のためには短期的な雑音や感情の揺れに惑わされないことが重要であると考えます。
  • 最良の投資機会は恐怖が市場に残っているときに訪れます。市場のボラティリティの中で、自身の投資戦略が機能するのを信じて待つことが成功の鍵であると見ています。

株は下がっても持ち続けるべき?

誰もがアウトパフォーマンスを望んでいます。アウトパフォーマンスを得たい、手に入れたい、達成したいと考えています。しかし、そのためにはアウトパフォーマンスを生み出すための努力が必要です。私は何度でも同じメッセージをお伝えします。私が実践しているインフレクション投資は有効な戦略であると考えていますが、成果を出すには、自ら努力してアウトパフォーマンスを引き出し、また、長期間じっと待つことに慣れる必要があります。

市場が活況のとき、人々は自分の貴重な貯蓄や資金をどこに投じるべきか、アイデアを欲してやみません。

一方、市場が調整を迎えた後は、「うまくいきそうなら投資しよう」といったムードになります。しかし、少しでも不安定な状況になると、投資を続ける気が失せてしまうのです。

私は、こうしたどちらの姿勢も正しくないと理解しています。楽にお金を稼げる方法など存在しません。アウトパフォーマンスは、地道な努力の積み重ねによってのみ得られるものです。

さらに、私はできる限り投資における感情面を抑えられるよう努めており、自身のインフレクション戦略は効果があると考えています。非常にシンプルで従いやすい戦略です。フリーキャッシュフローを劇的に増やしている企業に投資し、じっと待つことに慣れるだけです。しかし、あまりにも簡単に見えるがゆえに、退屈さを感じた人々は、成果を生み出す努力を伴わずに戦略を複雑化させたがる傾向があります。

インフレクション投資の地道な取り組みは、機能する可能性が高いと考えており、この戦略は、アウトパフォーマンスをもたらすと見ています。

アウトパフォーマンスへの道のり

私はアウトパフォーマンスの実現を目指しています。それは一日や一ヶ月、あるいは四半期単位で達成されるものではありません。しかし、6〜12ヶ月という期間において、私はアウトパフォーマンスの実現を目指します。

そして、その代償は「ボラティリティ」です。詳しくご説明しましょう。私がポートフォリオに追加している企業は、まだ市場で十分に実績を証明していない企業です。マイクロソフト(MSFT)やエヌビディア(NVDA)のような企業ではありません。私のポートフォリオ内の銘柄は、主に変化の節目に差し掛かっている成長スピードの速い企業です。

この戦略は完璧ではありませんが、十分に優れていると考えています。再現性があり、安定しており、拡張性もあります。

この戦略には、企業に成果を証明するだけの「時間」を与えることが求められます。市場が活況なときもあれば、冷え込むときもあります。これは私たちがコントロールできるものではありません。しかし、私たちがコントロールできることには集中すべきであると考えています。

どの企業にどれだけ投資するかは、自分自身がコントロールできます。私は常に1銘柄への投資比率は「ポートフォリオ全体の5%以内」としています。それ以上の比率になるような投資はしておりません。

そして、複数の銘柄に分散投資を行い、「じっと待つ」ことに慣れる必要があります。これは非常に難しいことだと私も理解しています。常に魅力的な新しい話題が登場しますからね。しかし、そうした話題を追いかけると、結局は高値で買ってしまい、その後の下落で損切りを余儀なくされることになります。では、その後どうすればよいのでしょうか?いつになったら「安全に再投資できる」と感じられるのでしょうか?

「完璧な見通し」がいつ訪れるかなど分かりません。チャートを遡って見ると、投資とはとても簡単に思えるものです。数ヶ月、数年にわたって株を保有しているように見えるだけなのです。

では、リスクについてどう考えるべきでしょうか?

多くの人は、自宅がすでに浸水したあとで初めて洪水保険の必要性を考えます。保険会社はこの心理を利用して、災害後に保険料を引き上げます。なぜなら、被災を経験した人々が将来のリスクに備えようとすることを知っているからです。

投資も同じ仕組みです。市況が好調なときに、私が「年間15%のリターンを目指します」と言っても、多くの人は「それでは物足りない」と感じます。株価が急騰していて、誰でも15%くらいのリターンは出せるように思えるからです。しかし、市場が調整した後に同じことを言うと、今度は「そんなの現実的じゃない」と笑われてしまいます。まるで市場が再び熱狂的な状況にならない限り、それは達成できないと思われてしまうのです。

ここで、ひとつ考えてみてください。仮に2025年のナスダックが成長ゼロだったとしても、現時点からはおそらく4〜6%の上昇が見込まれる状況です。そして、年間で成長がゼロになる年は非常に稀です。

以下の表は、過去15年間におけるナスダックの年間リターンを示したものです。ご覧のとおり、年間でマイナスとなったのは2011年、2018年、そして2022年の3回のみです。

2024年:+28.6%

2023年:+43.4%

2022年:-33.1%

2021年:+21.4%

2020年:+43.6%

2019年:+35.2%

2018年:-3.90%

2017年:+28.2%

2016年:+7.5%

2015年:+5.7%

2014年:+13.4%

2013年:+38.3%

2012年:+15.9%

2011年:-1.80%

2010年:+16.9%

では、私が伝えたいことは何でしょうか? それは「市場はすでに調整済みである」可能性があるということです。投資に対して恐れるべき時期は、すでに過ぎ去ったかもしれません。本来、市場から距離を置くべきだったのは3月ではなく、昨年の11月だったのかもしれません。 過去に「すべきだったこと」を振り返っても意味はありません。今こそ、前を向いて行動すべきタイミングであると考えています。

でも、ボラティリティなしでアウトパフォーマンスが欲しいのです

私はマクロ経済の予測は行いません。

市場が上がるか下がるかの確率は、ほとんどの場合50/50です。しかし、市場が極端な状況にあるときには、今後6ヶ月程度でどちらに動くかを予測するのが比較的容易になる場面もあります。

では、今のタイミングで株を保有し続けるのは簡単なのでしょうか? いいえ、決して簡単ではありません。

では、ここから確実に株価が上がるのでしょうか? いいえ、投資において確実なことなどありません。

それでも私が「ここから上昇する」と考える理由は何か? 勿論、実際には「ここから上昇する」と断言できるわけではありません。私が言いたいことは、「上昇する可能性が高い」と考えられるということです。

株価はいつでも下落する可能性があります。本当に、いつでもです。しかし、すでに10%程度の調整が入ったあとの下落は、スピードが緩やかになる傾向があります。そして、そこからの反発は、時に非常に速く進むことがあります。そして、そのタイミングをリアルタイムで完璧に見極めることは不可能なのです。

結論

インフレクション投資は、真に重要な要素――すなわち「フリーキャッシュフローを成長させている企業を保有し、それが複利で成長するのを待つ」こと――に集中しているため、最も優れた戦略です。

この戦略は、無駄なノイズを排除し、あてずっぽうな予測をなくし、投資の構造をシンプルにすることを目的としています。

投資において大切なのは、感情の浮き沈みに左右されないことです。多くの投資家がそれによって失敗しています。

短期的な話題の株を追いかけたり、市場の雑音に反応したりするのではなく、インフレクション投資は「新たな成長ストーリーの入り口に立っている企業を見極め、ボラティリティの中でも保有し続ける」ことを重視します。

アウトパフォーマンスは一瞬で得られるものでも、一直線で得られるものでもありません。しかし、私はその実現を目指しています。

市場はすでに調整を終えており、歴史が示しているように、本当に魅力的な投資機会は「市場にまだ恐怖が残っているとき」にこそ現れると考えています。 重要なのは、「投資すべきかどうか」ではなく、「自身(インフレクション投資)の投資戦略を信じて、最後までやり抜く覚悟と規律があるかどうか」であると考えています。


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