04/04/2025

株式投資の心得とは?高品質で収益性の高いビジネスに集中し、長期的な視点を保つことが重要!

green plant in clear glass vaseマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
  • 本稿では、私が株式投資をする上で重要であると考えている心得に関して詳しく解説していきます。
  • 市場に対する懸念がある中でも、私は引き続き、高品質で収益性の高いビジネスに集中し、長期的な視点を保つことで、年率15%の複利成長(CAGR)を達成できると考えています。
  • 市場の調整は避けられないものですが、重要なのは投資を継続し、短期的な不安やメディアの雑音に惑わされないことが重要であると見ています。
  • 株式投資は住宅の購入のように捉えるべきであり、成長には時間がかかることを理解し、計画的な判断なしに恐怖から売却することは避けるべきでしょう。
  • 自分の戦略を信じ、1株あたりのフリーキャッシュフローの成長に注目し、長期的な利益のために複利の力が発揮されるのを待つことが大切であると考えています。

はじめに

私はいつも、レポートを執筆する時には、若い頃の自分にアドバイスするつもりで書くようにしています。

私の戦略が年平均15%のCAGR(年平均成長率)を実現できるという自信は、どのような現実的な要因に基づいているのでしょうか?そして、なぜ米国株式市場は崩壊していないのでしょうか?

私はどのようにして、市場の売りが起きたとしても耐えられるような企業を選んでいるのでしょうか?

この不安定な時期において、本稿が少しでも皆様の見通しを明確にする助けになれば幸いです。

15%のCAGR(年平均成長率)の実現を目指す

1月、市場が上昇していた頃、私は年平均15%のCAGRの達成を目指しているとお伝えしました。 その時、皆さんは私を疑いました。年15%は控えめすぎると思った方もいたでしょう。

そして今日、私は再び同じことを申し上げます――私は年平均15%のCAGRの実現を目指しています。 しかし今回も、皆さんは私を疑っているかもしれません。

今の状況では、それが不可能に思えるかもしれません。関税、債務上限、インフレ、金利、戦争――投資をやめたくなる理由は無数にあります。 ですが、これらのリスクは決して新しいものではありません。何年も前から存在しており、ただ今はそれがより差し迫ったものに感じられているだけなのです。

重要なのは、市場が怖く見えるからといって、投資の本質を見失わないことです。調整局面というのは、常にその瞬間には恐ろしく感じるものです。 市場の調整とは、10%以上の下落を指します。以下は、過去5年間で実際に起こった主な調整の例です:

✅ 2020年4月:COVIDによる暴落

✅ 2021年2月:テックセクターの売り

✅ 2022年3月:金利上昇による市場下落

✅ 2024年8月:景気後退懸念

毎年のように、パニックになって保有資産を売却したくなる理由が何かしらあるのです。

明瞭な瞬間(Moment of Clarity)

投資で優れた成果を上げる最大の原動力は「時間」であると考えています。そして、最悪なのは、「良い時期」がいつ来るかを予測しようとすることです。

市場が下落しているときは、本当に辛いものです。ただ痛みを止めたくなる。投資をやめたくなる。夢を諦めたくなる。なぜなら、自分が持っていた夢は、本当は自分のためのものではなかったと感じてしまうからです。あれは誰か他の人の夢であって、自分のものではなかった、と。

でも、もし私がこれまで何度もこうした売り相場を経験してきた者として言えることがあるとすれば――「良い時期」が来たとき、あなたはそれにすら気づかないかもしれません。

市場が安定し始めたときには、多くの場合、数週間、あるいは数か月経ってからようやく「あの時が底だった」と気づくのです。

私はアクションの誘惑に惑わされない

市場は行動を促すように設計されています――ただし、それは「あなたの行動」のためではありません。証券会社、マーケットメーカーたちは、あなたの売買によって利益を得ます。 ですが、何もせずに投資をそのまま維持し、時間をかけて育てることで利益を得られる唯一の人物は、「あなた自身」です。

「下落局面で買えば、翌日や翌週には上がるだろう」と期待してはいけません。あなたが株を買ったからといって、その株がすぐに上がるというルールはどこにも存在しません。

私はこの局面に備えて、ポートフォリオから最も疑わしい銘柄を排除し、自分が高品質だと信じる企業に集中するようにしてきました。成長が著しく、収益性が高まっている企業です。加えて、相場が下落したときにポートフォリオの安定性を支えてくれるような、値動きが穏やかな銘柄もポートフォリオに組み入れています。

私はこれらの銘柄を思いつきでポートフォリオに追加したわけではありません。私がそれらをポートフォリオに追加したのは、「来年には今年よりも確実に収益性が高くなっている」と考えているからです。

企業のバリュエーション(評価)は常に変動します。しかし、1株あたりの利益が着実に増え続ける限り、時間の経過とともに株価は今年よりも高くなる可能性が高いと考えています。

私は家を買うように株式投資をする

株を買うときは、それを「家を買う」ような感覚で捉えるべきであると考えています。

来週に10%値上がりすることを期待して家を買う人はいないでしょう。同じように、もし証券会社の人があなたの家のドアをノックして、「先月より20%価値が下がりました」と言ったとしても、それだけで慌てて損失覚悟で売却しようとは思わないはずです。

むしろ、あなたはその家に時間をかけるでしょう。リフォームをしたり、庭を整えたり、家具を買い揃えたりして、最終的に価値が上がるのを待つはずです。

株式投資も同じです。あなたが投資した企業に、実力を発揮する時間を与えてください。経営陣にはビジョンがあり、それを実現するまで見守る必要があります。

もちろん、完璧な企業など存在しません。時には、もはや自分の資本にふさわしくない企業から撤退しなければならないこともあります。時には、大切にしていた考えを捨てなければならないこともあるでしょう。それは辛い決断です。

しかし、どれだけ市場がパニックに陥っていても、「売却」は常に最初の選択肢であるべきではありません。恐怖の中での売却は、あくまで冷静に判断された決断であるべきであると考えています。

結論

先の見えない不安の中で物事を前向きに捉えるのは、簡単なことではないと理解しています。市場は常にあなたに「行動」を求めてきます。ニュースの見出しは刺激的で、恐怖こそが唯一の正しい反応のように感じてしまいます。

しかし、私の経験から言えるのは、こうした疑念やパニック、そして自信を失う瞬間こそが、チャンスの種であるということです。

嵐は永遠に続くことはありません。市場は回復します。企業は成長します。そして、道を外れずに投資を続けた人こそが、2025年に優れた成果を手にすることができると考えています。

ですから、まずは深呼吸をしましょう。そして、私は真に重要なこと――1株あたりのフリーキャッシュフローの成長に集中し、企業に時間を与え、複利の力に任せること――に意識を向けています。

雑音を遮断しましょう。なぜなら、この不安も、いずれ必ず過ぎ去っていくものだからです。


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