【2025年4月】米国株スイングポートフォリオ公開!

- 本稿では、私の運用するポートフォリオ1つである「米国株スイングポートフォリオ」の2025年4月時点の最新の動向を解説していきます。
- 市場の強い反発を受け、著者はテクニカルとファンダメンタルズの両面から優れた銘柄を選別するための独自スキャナーをTrendSpider上で構築しました。
- 200週EMA付近にあり、かつ直近で利益が増加している銘柄に注目し、CRM、BAC、JNJ、AAPL、ADBE、PYPLなどに特に注目しています。
- スイングポートフォリオにはBTDR、LEU、CLSK、OXYを新たに加えると決定し、仮想通貨やエネルギー関連の上昇を見込んだポジションを構築しました。
はじめに
過去2日間で市場は非常に強い反発を見せました。これは「デッドキャット・バウンス(死んだ猫でも高い所から落ちれば跳ねる)」なのか、それとも底打ちしたのでしょうか?私のアルゴリズムは幾つかのシグナルを出しています。
そして、買いのチャンスは数多く存在しているように見えるため、私はTrendSpider上で、テクニカル面に優れ、なおかつファンダメンタルズが改善している銘柄を見つけられるシンプルなスキャナーを作成しました。まさにテクニカルとファンダメンタルズの“いいとこ取り”です。
最後に、私のアルゴリズムの結果を確認し、私が注目している銘柄をいくつか紹介します。
そして、私の運用するポートフォリオの1つである「スイングポートフォリオ」の最新状況として、新たなトレードの追加と、すでに約定済みの2つのリミット注文の更新を行いました。
押し目買い戦略(200週EMA+増加した利益)
米国の著名投資家であるチャーリー・マンガー氏はかつて「投資家がやるべきことは、200週EMA(指数平滑移動平均線)付近の優良企業を買うことだけだ」と語ったことがあります。
200週EMAを追跡するのは簡単で、今回の売りが一巡した後には、候補となる銘柄が多数存在しています。
とはいえ、「優良企業」とは何かという点が難しいところです。これは確かに主観的であり、多くの外部要因に左右されます。
それでも、私たちはこれを非常にシンプルな1つの質問に集約できると考えました。
「直近の四半期で利益は増加したか?」
この2つの変数(200週EMAに近いこと、利益が増加していること)をもとに、私たちはTrendSpider上にシンプルなスキャナーを開発しました。
(出所:TrendSpider)
つまり、「株価が200週EMAの±5%以内にあり、かつ直近の四半期で利益が増加しているか」を基準にスクリーニングを行っています。
私の注目する3銘柄
CRM(セールスフォース)
(出所:TrendSpider)
セールスフォースは素晴らしい企業であり、かつては割高でしたが、今はそうではありません。 AIの恩恵を大きく受けており、最近の決算内容がその傾向を示しています。 株価は200週EMAまで反発し、その後も順調に回復しています。
BAC(バンク・オブ・アメリカ)
(出所:TrendSpider)
銀行各社の決算は引き続き好調で、米国経済が堅調である限り、バンク・オブ・アメリカも引き続き良好なパフォーマンスを示すと考えられます。
JNJ(ジョンソン・エンド・ジョンソン)
(出所:TrendSpider)
ジョンソン・エンド・ジョンソンに関しては、実のところ、それほど魅力的に見えるわけではありません。 直近の四半期では利益が増加しましたが、200週EMAを何度か下回っている状況です。 ただし、「ディフェンシブ銘柄」として位置づけられるため、バリエーションとして取り上げてみました。
そして、次章では、以下の内容を取り上げます:
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私のアルゴリズムが「買い」と示している3銘柄
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S&P500は底打ちしたのか?
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スイングポートフォリオの最新状況:新たに3つのポジションを追加
S&P500
(出所:TrendSpider)
私のアルゴリズムはSPYに対して明確な「買い」のシグナルを示しており、本日も引き続き上昇基調が見られます。
私のアルゴリズムが示した注目の3銘柄
ここでは、過去1週間で私のアルゴリズムが示した、特に注目している3銘柄をご紹介します。
AAPL(アップル)
(出所:TrendSpider)
アップルは大きく値を下げてきましたが、これは正当化できるものではない可能性があります。 直近の下落局面でアルゴが買いシグナルを出しましたが、上には220ドルという大きな抵抗ラインがあります。
ADBE(アドビ)
(出所:TrendSpider)
アドビもセールスフォースと同様に、AIの恩恵を受ける可能性の高い企業でありながら、市場から過小評価されているように見受けられます。 現在は買いの好機と言えるでしょう。
PYPL(ペイパル)
(出所:TrendSpider)
ペイパルは、バリューと成長性の両方を兼ね備えた銘柄として評価しており、今は株を仕込む良いタイミングです。 74ドルに大きな抵抗線があります。
スイングポートフォリオの更新
新規トレード
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ビットディアー・テクノロジーズ(BTDR):(注文が約定)
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セントラス・エナジー(LEU):(注文が約定)
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クリーンスパーク(CLSK)
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オキシデンタル・ペトロリアム(OXY)
ここで、スイングポートフォリオの更新を行います。私はこれまで、かなりの現金ポジションを維持してきました。
また、昨日、ビットコインが主要なEMA(指数平滑移動平均)を上抜けたことを受けて、CLSKを追加しました。
また、以前に設定していた2つの注文が約定しました。
ひとつはBTDRで、こちらは以前この場でも取り上げた銘柄です。もうひとつがLEUです。
BTDR(ビットディアー・テクノロジーズ)
(出所:TrendSpider)
7.6ドルに買い注文を入れており、一時的にその水準を下回った後に反転しました。 クリーンスパークやマイクロストラテジーと合わせて、仮想通貨関連のエクスポージャーが良い形で整ってきました。現在、私はこの分野に対して強気の見方をしています。
LEU(セントラス・エナジー)
(出所:TrendSpider)
セントラス・エナジーは64ドルで約定しました。ちょうどフィボナッチリトレースメントの61.8%の水準付近です。 現在、この銘柄に追加で資金を投入しています。
OXY(オキシデンタル・ペトロリアム)
(出所:TrendSpider)
そうです、石油会社のオキシデンタル・ペトロリアムです。私は現在、原油価格に対して強気な見方をしており、その理由については後日マクロ経済のアップデートで詳しくお話しする予定です。 とはいえ、アルゴリズムが買いシグナルを点灯させたこともあり、スイングポートフォリオに多少のエクスポージャーを持たせる価値があると判断しました。
(出所:TrendSpider)
現在、MACDがクロスを迎えようとしており、200週EMAの50ドル、さらには直近高値の60ドルまでの上昇余地があると見ています。
少なくとも25%の上昇が狙える良いセットアップだと思います。
損切りラインは直近安値の下にシンプルに設定しています。
最後に
(出所:Snowball Analytics)
これで現金比率は50%となりましたので、仮に再び調整局面があっても心配はしていません。たとえ底打ちしていたとしても、どこかで再び押し目が来るだろうと考えています。
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