フリーキャッシュフロー(FCF)とは?計算方法とEBITDAの違いを米国企業の事例で解説
- FCFは、現金を生み出す力を確認するための指標です。本稿の計算式は「営業キャッシュフロー-資本的支出」で、編集部の補足に式と計算例を文字で示します。
- EBITDAは利益をもとにした指標で、現金の動きとは一致しません。営業CFや設備投資と照合し、運転資本などの影響を分けて読みます。
- 原著は2024年10月の分析です。GCTとPGYの当時の事例を通じ、調整後EBITDAとFCFの違いを論じます。本文の年度予測は現在の実績ではありません。
- 企業が公表するFCFの定義や調整項目は一様ではありません。比較するときは同じ期間・単位・支出の範囲を確認し、単年のプラス・マイナスだけで判断しないことが大切です。
フリーキャッシュフローの計算方法を確認する
画像の計算式と、決算書で見る数字の対応
【補足】FCF=営業キャッシュフロー-資本的支出
ここはインベストリンゴ編集部の補足です。下の原著は、マイケル・ウィギンズ・デ・オリベイラが2024年10月に執筆した分析です。企業の事例や年度予測は当時のもので、現在の実績ではありません。
本稿の図では、フリーキャッシュフロー(FCF)を「営業キャッシュフロー-資本的支出」で計算します。営業キャッシュフローは営業活動による現金の増減、資本的支出は設備などへの投資支出です。ここで差し引く支出額は正の数として扱います。
| 計算に使う項目 | 仮の1年間の数値 |
|---|---|
| 営業キャッシュフロー | 100 |
| 設備などへの資本的支出(支出額) | 30 |
| フリーキャッシュフロー | 100-30=70 |
この表は計算方法を示す架空の例です。本文に登場する企業の実績ではなく、単位と期間はすべて同じとしています。決算書で設備取得による支出が「-30」と表示されている場合、同じ計算は「100+(-30)=70」です。「100-(-30)」として130にしないよう、支出の符号を確かめます。
投資キャッシュフローの合計を、そのまま資本的支出に置き換えることはできません。投資活動には設備投資のほか、買収や有価証券の取得・売却などが含まれることがあります。「営業CF+投資CF合計」という別の集計と本稿の式を比較するときは、含まれる項目をそろえてください。
EBITDAや営業キャッシュフローとの違い
【補足】利益と現金の残り方を分けて読む
| 指標 | 何を見るか | 比較するときの確認点 |
|---|---|---|
| EBITDA・調整後EBITDA | 利息・税金・減価償却などを控除する前の利益を表す指標。調整後は企業ごとの追加調整がある。 | 現金そのものではない。売掛金・在庫などの増減や、設備投資の支払いを確認する。 |
| 営業キャッシュフロー | 営業活動で現金がどれだけ増減したか。 | 売掛金の回収、在庫、税金などの影響と、一時的な増減を確かめる。 |
| 本稿のFCF | 営業キャッシュフローから資本的支出を差し引いた額。 | 営業CFに含まれる支払いを二重に引かず、会社の定義・設備投資の範囲・期間をそろえる。 |
米国企業のFCFは会計基準で一つの算式に統一された指標ではありません。企業が示す計算式と営業CFからの調整表を確認します。借入金の元本返済など、この式で控除していない支払いもあるため、FCF
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