インフォシス(INFY)& シティグループ(C)& ユニリーバ(UL):配当に関する3つの銘柄への考察
タリク・ デニソン- ここで、インフォシス、シティグループ、ユニリーバの配当金について、私が行った簡単な「テスト結果」を紹介したい。
- この3社の中では、シティが最も堅調に推移しているようである。
- ユニリーバは長い間、配当の引き上げをせずに配当を一定に保っている銘柄であり、その為、私は同社株式に対して、カバード・コール戦略を採用している。
投資に必要な資金が手に入り、デスクに戻った今、ここでもう一度考えてみたかったことのひとつが、私の配当ウォッチリストにある銘柄のうち、どの銘柄が私の単純なテストを通過しているかということである。
あまりに単純に聞こえるかもしれないが、私は、「強い配当成長を維持している利回りの良い企業を、世界中から探して買い続けるべきだ」というシンプルなアイディアに、大きな間違いがあるとは思っていない。
そして、このレポートでは、インフォシス(INFY)、シティグループ(C)、ユニリーバ(UL)について取り上げたい。
インフォシス
まず1つ目に、インフォシス(INFY)は、以前、インド旅行の最初の記事で紹介した銘柄であり、今でも私のお気に入りのインド関連銘柄だが、収益のほとんどが先進国市場の顧客へのサービス販売によるものであるため、実際にはインドへのエクスポージャーとは言えないかもしれないことを強調した。
とはいえ、配当金がインドの源泉徴収税の対象となる可能性があること、インドの低コストの恩恵を受けていることから、私は引き続きインフォシスを「インド銘柄」と見ている。
同社が、今月、ぎりぎりとはいえ私のテストを合格したが、これは、直近の四半期配当が前期比0.3セント増と小幅に増額されたためである。
これだけでは、もっと買いたいと思うほどではないのが本音ではあるが、私はこれを合格とし、配当における評価に関しては、「C」か、あるいは「B-」としたい。
シティグループ
2つ目に、シティグループ(C)は、四半期配当をペニー(小銭)単位で支払う米国株なので、見ていて清々しい銘柄である。
そして、2019年半ばの0.51ドルから0.53ドルの四半期配当を発表したばかりであり、これは直近の好調な業績と一致している。
同社の現在の割安なバリュエーションと国際的なエクスポージャーの観点から、私のお気に入りの米国銀行株であることに変わりはない。
その為、私は、最大で自身のポジションの2%まで買い増しを続けるだろう。
そして、同社に配当に関して点数をつけるとしたら、今のところ「B+」か「A-」と見ている。
同社の配当が毎年引き上げられるのかどうかを確認するための次回のチェックは、来年の7月にする予定である。
ユニリーバ
3つ目に、ユニリーバ(UL)は、退屈ではあるが、グローバルで持続的な配当の源泉として、私が長い間、チェックしている銘柄である。
一方で、同社は12四半期連続で配当金を1株当たり0.4268ユーロに据え置いている。
そのため、私は次の増配を待つ忍耐を失いつつり、この銘柄はカバード・コール銘柄(現物株式のロング+コール・オプションの売り)であるとの見方を続けている。
また、私はこの銘柄を成長銘柄とは考えていないため、コール・オプションからのプレミアムは、配当増額を待つよりも確実な高利回りの源泉となるのではないかと見ている。
同社に配当の評価をつけるとすれば「C-」であり、現在もコンスタントに配当が支払われているのは事実であるが、それ以上でも以下でもないというのが現状である。