やや強気ルルレモン・アスレティカルルレモン / LULU / 予想配当利回り0% / 強気:最新の23年第4四半期決算分析と今後の株価見通し・将来性
- ルルレモン・アスレティカ(LULU:予想配当利回り0%)は、女性、男性、女児向けのアスレチック・アパレル、フットウェア、アクセサリーのデザイン、販売、マーケティングを行っている。
- 同社は1998年に設立され、カナダのバンクーバーを拠点としている。
- また、同社は2024年3月21日に23年度第4四半期決算を発表している。
ルルレモン(LULU)の概要
セクター:小売(シクリカル)
現在価格:338ドル
時価総額:427億ドル
弊社算出の一株当たり本質的価値:488.91ドル
安全マージン:30.69%
過去5年間の配当成長率:N/A
直近配当落ち日:N/A
直近配当支払い日:N/A
予想配当利回り:0%
過去5年間の売上高成長率:N/A
過去10年間の売上高成長率:N/A
※ルルレモンは配当の支払いがありません。
ルルレモン・アスレティカ(LULU)は、女性、男性、少女向けのアスレチック・アパレル、フットウェア、アクセサリーをデザイン、流通、販売している。
同社は1998年に設立され、カナダのバンクーバーに本社を置いている。
同社は、ヨガやランニングなどのレジャーやアスレチック活動のためのパンツ、ショーツ、トップス、ジャケット、加えて、バッグ、ヨガマット、器具などのフィットネス・アクセサリーも販売している。
ルルレモンは19カ国にある680以上の直営店、eコマース、アウトレット、卸売口座を通じて製品を販売している。
また、同社は2024年3月21日に23年度第4四半期決算を発表している。
ルルレモン(LULU)の収益と成長に関して
ルルレモン(LULU)の2023年第4四半期の業績は、前四半期(2023年第3四半期)と比較して大幅な伸びを示し、非経常損益項目を除くベースでのEPSは2.38から5.28に跳ね上がった。
この業績は、前年同期である2022年第4四半期の業績(非経常損益項目を除くベースでのEPSは4.40)も上回っている。
加えて、長期的なパフォーマンスを見ると、同社株の非経常損益項目を除くベースでのEPSの過去5年間の年平均成長率(CAGR)は28.10%で、過去10年間の年平均成長率は23.00%となっていることからも、同社は長期的に一貫した成長を示していることが分かる。
また、今後10年間の同社の業界の成長予測がプラスであることは、同社の将来的な収益ポテンシャルにとって良い兆しである。
加えて、同社の過去の財務レバレッジの程度を見ると、同社が負債水準を慎重に管理し、持続可能な成長を可能にしてきたことを示唆している。
以上より、高い収益成長実績と良好な業界見通しを持つルルレモンは、成長軌道を継続し、将来の機会を活用するのに十分なポジションにあると見ている。
ルルレモン(LULU)のバリュエーションに関して
ルルレモン(LULU)の現在の株価である338.87ドルは、弊社算出の一株当たり本質的価値である488.91ドルを下回っており、更なる上昇の可能性を示している。
一方で、実績PERは27.79となっており、過去の5年と10年の平均と比較して、株価がわずかに割高であることを示唆している。
しかし、株価売上高倍率(4.5)とEV/EBITDA倍率(15.98)は、業界平均と同水準であることから、これらの指標に基づくと現在の同社の株価は公正なバリュエーションであることがわかる。
また、PEGレシオは0.99であり、株価が収益成長率に対して公正に評価されていることを示唆している。
要約すると、同社は実績PERに基づくとやや割高かもしれないが、株価売上高倍率とEV/EBITDA倍率では業界同業他社に並みの公正なバリュエーションを示唆している。
以上より、投資家は、現在の株価でルルレモンを評価する際には、同社の成長の可能性と市場における強力なポジションを考慮するとよいだろう。
ルルレモン(LULU)のリスクとリターンに関して
ルルレモン(LULU)のリスク評価分析では、投資家が投資決定を下す前に考慮すべきいくつかのポイントを取り上げたい。
まずプラス面では、ピオトロスキーFスコアの8は、非常に健全な財務状況を示唆している。
また、BeneishのM-スコアは-3.04で、同社が利益操作をしている可能性が低いことを示している。
さらに、営業利益率は拡大しており、これは一般的にポジティブな兆候である。
加えて、PBRと予想PERは5年来の低水準に近く、潜在的な割安感を示している。
そして、アルトマンZスコアは12.4と高く、同社の財務の健全性をさらに裏付けている。
しかし、考慮すべき潜在的リスクもある。
まず、過去5年間の売上高成長率は26.4%である一方で、総資産成長率が30.4%と上回っていることから、資本の効率性が低下している可能性がある。
加えて、株価が1年ぶりの安値に近いことも懸念材料である。
全体として、いくつかの潜在的リスクはあるものの、強力な財務指標と評価指標は、ルルレモンが依然として堅実な投資対象である可能性を示唆している。
ルルレモン(LULU)のインサイダー(内部関係者)による売買に関して
過去12ヶ月間、ルルレモン(LULU)のインサイダーによる同社株式の売買は限定的であった。
具体的には、インサイダーによる同社株式の買い付けが1件、売却が5件のみで、インサイダーがやや売りに傾いていることを示している。
ただし、インサイダーの同社株式の保有比率はわずかに0.56%である点にはご留意いただきたい。
一方、機関投資家の同社株式の保有比率は68.34%と比較的高く、機関投資家が同社に大きな出資をしていることを示している。
以上より、トレンド分析によると、インサイダーの関与は限定的であるものの、機関投資家はルルレモンに強い関心を示しており、同社の将来性に対する自信を反映している可能性がある。
ルルレモン(LULU)の流動性に関して
ルルレモン(LULU)の直近営業日の1日の出来高は1,994,959株で、過去2ヶ月間の1日の平均出来高は2,154,808株となっていることからも、同社株式には一貫した売買が行われており、投資家が容易にアクセスできることを示唆している。
また、同社株式のダークプール指数(DPI)は40.24%で、取引活動のかなりの部分が公開取引所ではなくダークプールで行われていることを示している。
※ダーク・プール指数は、ダーク・プール(私設取引所)内において、同社株式がどの程度取引されているかを示すものであり、注目すべき指標の1つである。
この高水準のDPIは、同社株式の価格発見への透明性と市場全体の効率性に影響を与える可能性がある。
以上より、投資家は、投資判断を行う際に、ダークプール取引が株式の流動性と取引ダイナミクスに与える影響を考慮する必要があるだろう。