強気マンデー・ドット・コム【Part 10:テクノロジー】マンデードットコム(MNDY)株価の今後の見通し:目標株価は463ドル!最新の決算と財務分析を通じて将来性に迫る!
コンヴェクィティ - 本編は、注目の米国テクノロジー企業であるマンデードットコム(MNDY)の将来性を詳細に分析した長編レポートとなり、10の章で構成されています。
- 具体的には、マンデードットコムの最新の決算分析、競争優位性、4つの主要製品カテゴリーの進展、AI開発、そして最後にバリュエーション分析について詳しく解説していきます。
- そして、本稿【Part 10】では、マンデードットコムの株価バリュエーション分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性に関して詳しく解説していきます。
- マンデードットコムは25%以上の年平均成長率(CAGR)と優れたフリーキャッシュフロー創出力により、本質的評価額が現在の株価を大幅に上回ると分析され、今後も20%以上の成長維持が可能と予想しています。
- 株式報酬比率(SBC)の上昇やフリーキャッシュフロー(FCF)の影響を考慮しても、DCF評価に基づき、長期的な投資先としてマンデードットコムは魅力的であると見ています。
※「【Part 9:テクノロジー】マンデードットコム(MNDY)のAIエージェントとは?」の続き
前章ではマンデードットコム(MNDY)の注目のAIエージェント機能に関して詳しく解説しております。
本稿の内容への理解をより深めるために、是非、インベストリンゴのプラットフォーム上にて、前章も併せてご覧ください。
マンデードットコム(MNDY)の株価バリュエーション分析
こちらのリンクをクリックして、12月13日時点のマンデードットコム(MNDY)のDCF法による弊社のバリュエーション分析をご覧ください。主要なパラメーターは、ドロップダウンメニューで自由に調整できます。
(出所:筆者作成)
(出所:Koyfin)
マンデードットコムの現在の株価指標は決して割安とは言えませんが、25%以上の成長見通しと優れたフリーキャッシュフローの創出力によって、本質的な評価額は現時点の株価を大幅に上回る結果となっています。一部の投資家にとって、2026年会計年度から2029年会計年度の期間における年平均成長率(CAGR)25%は、やや楽観的に感じられるかもしれません。また、収益が10億ドルを超える企業で一般的に見られる成長鈍化傾向とは一致していないとの指摘もあるでしょう。しかし、この期間のCAGRはアナリスト予想と一致しており、むしろ保守的なベースケースとして妥当だと考えています。あるいは、2029年会計年度までの25%のCAGRが控えめとは言えないにしても、それ以降の成長減速予測は慎重すぎる可能性もあります。マンデードットコムがサービスナウ(NOW)、セールスフォース(CRM)、アトラシアン(TEAM)、ワークデイ(WDAY)のような成長軌道をたどるのであれば、今後10年間は20%以上の成長を十分維持できると予想されます。
CAGRを15%に引き下げた場合、これは弱気シナリオ(最悪のケースではないものの、相当に失望を招く水準)に相当します。それでも、この場合の本質的な1株あたりの評価額は242ドルとなり、現在の株価範囲(±15%)内に収まります。このことは、現状のEV/S(企業価値/売上高)が14倍、EV/GP(企業価値/粗利益)が16倍、P/FCF(株価/フリーキャッシュフロー)が50倍というバリュエーション水準でも、同社には下落リスクよりも上昇余地の方が大きいことを示していると言えるでしょう。
デフォルトのターミナルFCFマージンは35%に設定されていますが、これは控えめすぎる可能性があります。もしマンデードットコムが50億ドルの収益を達成すれば、強力な競争優位性(モート)を築き、SOR(System of Record)の地位を確立して企業環境に深く浸透する可能性があります。その場合、営業・マーケティング費用(S&M)の比率を、現在の投資家が想定している以上に削減できるかもしれません。また、monday Devやmonday Serviceといった事業は競争の少ない市場で展開されており、今後大きな収益や利益をもたらす可能性があります。こうした要素を考慮すると、ターミナルFCFマージンが35%を超える可能性は十分に考えられます。特に、直近12カ月(TTM)で既に31%に達していることを踏まえると、その可能性はさらに高いでしょう。
なお、パラメータは自由に調整できますが、ターミナルFCFマージンを40%、2026年会計年度から2029年会計年度のCAGRを25%と設定した場合、株価には2倍の上昇余地が見込まれる結果となります。
驚いたことに、マンデードットコムのSBC(株式報酬)比率がこれまでの10%台前半から、直近の四半期で21%に急上昇しました。この点について決算説明会では特に触れられていませんでしたが、過去数四半期で同社が買収を行っていないことを踏まえると、この急上昇は優秀なAI人材を獲得するためである可能性が高いと考えられます。これは、メタ・プラットフォームズ(META)やアルファベット(GOOG)などの大手テクノロジー企業で見られる動きと一致しています。
このSBC比率の上昇は、当社が重視する主要指標の一つであるEV/(FCF-SBC)に影響を与えています。このパラメーターとSBCの急上昇を考慮すると、本質的なEV/(FCF-SBC)倍率は257倍と算出されており、現在の88倍を大きく上回っています。ただし、この指標は直近12カ月(LTM)のデータに基づいているため、私たちはフルDCF評価の結果をより重視しています。その結果、マンデードットコムは引き続き長期的な投資先として魅力的である見ています。
(出所:Koyfin)
10の章からなるマンデードットコムの長編レポートはいかがでしたでしょうか?
本稿を通じて、読者の皆様が同社に対する理解を深める上で少しでもお役に立てれば幸いです。
Part 1
さらに、その他のマンデードットコム(MNDY)に関するレポートに関心がございましたら、是非、こちらのリンクより、マンデードットコムのページにてご覧いただければと思います。
また、弊社のプロフィール上にて、弊社をフォローしていただくと、最新のレポートがリリースされる度にリアルタイムでメール経由でお知らせを受け取ることが出来ます。
弊社のテクノロジー関連銘柄に関するレポートに関心がございましたら、是非、フォローしていただければと思います。
アナリスト紹介:コンヴェクィティ
📍テクノロジー担当
コンヴェクィティのその他のテクノロジー関連銘柄のレポートに関心がございましたら、是非、こちらのリンクより、コンヴェクィティのプロフィールページにアクセスしていただければと思います。