04/14/2025

ニューモント(NEM)とは?今後の株価見通しと将来性に迫る!

man in black suit jacket and black pants figurineジェームズ・ フォードジェームズ・ フォード
  • 本稿では、注目の金鉱株である「ニューモント(NEM)とは?」という疑問に答えるべく、詳細な分析を通じて、同社の今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
  • 金鉱株は近年苦戦していましたが、金価格の上昇を背景に、ニューモント(NEM)のような優良鉱山会社には再評価の可能性があると考えています。
  • ニューモントはコスト管理・資本規律・埋蔵量・法的安定性の面で優れており、他のジュニア鉱山会社よりも今後の成長余地が大きいと見られます。
  • 金鉱株と同様に、インフレヘッジ資産としての性質を持つ暗号資産マイニング企業にも注目しており、今後の投資先として検討しています。

はじめに

すべての株が同じように作られているわけではありません。

今月、株式指数全体が大きく下落している中で、この銘柄は26%以上も上昇しています。

実際、この銘柄は前四半期で最も好調だったセクターに属しています。もうお分かりでしょうか?

私たちは直近、下記の分析レポートにおいてビットコイン(BTCUSD)と金について深掘りしました。というのも、金は新たな高値を記録したからです。

私は誇りを持って“金信奉者(ゴールドバグ)”のバッジをつけており、それゆえに私の運用するポートフォリオの1つである「EOWポートフォリオ」でも常にこのセクターへのエクスポージャーを保ってきました。

💡EOW(エンド・オブ・ザ・ワールド)ポートフォリオの詳細

💡EOW(エンド・オブ・ザ・ワールド)ポートフォリオとは?

金鉱株にとってはここ数年厳しい状況が続いていましたが、いよいよ潮目が変わりつつあり、これは非常に魅力的な回復の始まりにすぎないかもしれないと考えています。

本稿で取り上げる内容

✅ 私が最も注目している金鉱株

✅ なぜ金鉱株はさらに大きく上昇する可能性があると考えるのか

✅ 金のトレードは行き過ぎなのか?

私は、実際に私が検討しているアイディアを共有していきます。金鉱株を買うという選択肢もその一つですが、2025年に「マイナー(採掘者)」から利益を得るという、私が注目しているもう一つの方法についてもお話ししていきます。では、早速、本題に入っていきましょう!


🚀お気に入りのアナリストをフォローして最新レポートをリアルタイムでGET🚀

ジェームズ・ フォード氏はマクロ経済、並びに、注目のテクノロジー銘柄に関するレポートを毎週複数執筆しており、プロフィール上にてフォローしていただくと、最新のレポートがリリースされる度にリアルタイムでメール経由でお知らせを受け取ることが出来ます。

加えて、その他のアナリストも詳細な分析レポートを日々執筆しており、インベストリンゴのプラットフォーム上では「毎月約100件、年間で1000件以上」のレポートを提供しております。

そのため、フォード氏のテクノロジー関連銘柄やマクロ経済に関する最新レポートに関心がございましたら、是非、フォローしていただければと思います!


ニューモント(NEM):注目の金鉱株

(出所:Seeking Alpha)

私たちは、初期の頃から「EOWポートフォリオ」において、ニューモント(NEM)を困難な時期も含めて保有し続けてきました。

なぜかと言いますと、それはもちろん金へのエクスポージャーを得るためです。この理由については、上記のレポートにおいて詳しく解説しました。

金は、通貨のインフレに対する究極のヘッジ手段です。このインフレ現象はすでに加速しており、今後もその傾向が続くと考えられます。

金そのものは新たな高値を更新し続けていますが、NEMのような金鉱株はまだそこまで上昇していません。ただし、今まさにその差を埋めつつあります。

金価格が過去最高値を更新する中でも、金鉱株のバリュエーションは依然として割安な水準にとどまる

(出所:Bloomberg)

なぜ金鉱株は金価格に劣後したのか?

金鉱株が金価格に対して出遅れているのは、コストの上昇、株式の希薄化、そして資本面での判断ミスが原因です。燃料から人件費に至るまでの高騰によって利益率が圧迫され、多くの鉱山会社が過剰な増資によって株主の持分を希薄化させています。

タイミングの悪い買収やプロジェクトの管理不行き届きは、投資家の信頼を損ないます。さらに、政治的リスクや許認可の遅れ、埋蔵量の減少もプレッシャーを加えています。

一部の投資家は、鉱山会社の価格変動や事業リスクを避け、金そのものに直接投資できる金ETFを選好しています。

たとえ金価格が上昇局面にあっても、鉱山株は利益性への懐疑論から往々にして出遅れる傾向があります。このような構造的なギャップにより、金への強い需要と価格上昇が続いているにもかかわらず、鉱山株は依然として割安な状態にあると考えています。

私がニューモント(NEM)に注目する理由

しかし、この劣後状況は長くは続かないと考えています。少なくとも一部の金鉱株は、いずれ金価格の上昇に追いつくでしょう。

コストを抑制し、資本規律を守り、今後数年間にわたって安定的に操業を維持できる鉱山会社は、今後大きく成長できる可能性があると見ています。

では、ニューモント(NEM)はこれらの点でどう評価できるでしょうか?

コスト管理

ニューモントは、2024年第3四半期において、インフレやエネルギー価格の上昇の影響を受け、AISC(オールイン持続コスト)が1オンスあたり1,485ドルまで上昇したと報告しています。ただし、ネバダ・ゴールド・マインズのようなティア1資産を有し、大規模で効率的な運営を行っているため、小規模な鉱山会社と比較してコスト管理能力には優れています。

(出所:Seeking Alpha)

今後、同社がAISCを維持もしくは引き下げる一方で、金価格が1オンスあたり2,400ドル以上の水準を保てば、利益率はさらに拡大し、株価の上昇を後押しする可能性があります。

資本規律

ニューモントは、2023年に実施したニュークレスト社の168億ドルの買収後、資本配分を改善しています。現在は負債削減(2024年第3四半期時点でのネット有利子負債は56億ドル)と株主還元(配当利回り0.4%)に注力しています。ジュニア鉱山会社とは異なり、NEMは過度な株式希薄化を避けており、それが株価の安定性や今後の再評価の可能性を支えています。

埋蔵量の増加

2024年時点で、ニューモントの帰属金埋蔵量は1億3,590万オンスに達しており、これはニュークレストの資産が加わったことによって支えられています。アハフォ・ノースやリヒールといったプロジェクトを含む開発パイプラインは、長期的な生産を下支えしています。これにより、埋蔵量の枯渇への懸念が軽減され、埋蔵量が減少傾向にある他社と比較して、金価格上昇の恩恵を受けやすい企業といえます。

豊富な金と銅の埋蔵量・資源量

(出所:ニューモントの2025年2月プレゼンテーション資料)

地政学的安定性

ニューモントは米国、カナダ、オーストラリアといった安定した法域で事業を展開しており、資源ナショナリズムのリスクが高い地域で操業する鉱山会社と比べて、リスクへの曝露が低くなっています。ただし、ガーナでの許認可の遅れなど、課題は残っていますが、それも小規模な企業に比べれば深刻ではありません。

他に類を見ないティア1資産のポートフォリオ

(出所:ニューモントの2025年2月プレゼンテーション資料)

ニューモント(NEM)に対する結論

ニューモント(NEM)は、規模、埋蔵量、資本規律の面で優れた鉱山会社であり、今後、金価格とのギャップを埋める可能性を持つ企業の好例と言えます。その最近のパフォーマンスは、金価格の上昇と一致しており、債務や希薄化に悩まされている多くのジュニア鉱山会社とは異なっています。

とはいえ、同社もセクター特有の課題から完全に免れているわけではありません。エネルギーコストの上昇や労働力の問題、あるいは金価格の調整が進展の足かせとなる可能性もあります。

次なるアクションとは?

SPDRゴールド・シェアーズの株価推移

(出所:TrendSpider

ただし、現在の金の上昇相場はやや過熱気味である点には注意が必要です。金へのエクスポージャーを持つこと自体は非常に重要ですが、今が全力で投資する最適なタイミングとは言い切れないと考えています。

とはいえ、金に関して述べたすべてのポイントはビットコインにも当てはまります。そして、金鉱株に対する強気の投資ストーリーを支える考え方は、暗号資産のマイニング企業にも応用できます。

私が暗号資産マイナーに強気な理由

ビットコイン(BTCUSD)も通貨インフレに対するヘッジ手段であり、今回の売り局面でも非常に強い値動きを見せました。私は2025年に過去最高値(ATH)を更新すると予想しています。

 マイニング業者にとってのエネルギーコストが急落

 機関投資家による採用の進展

 歴史的に見て割安な水準

そして、今まさに成長している分野であることも注目する理由の一つです。

(出所:Roots Analysis

金鉱株に投資すべきだったのは、6か月前だったかもしれません。誰も注目していない中で金価格がじわじわと上昇していたあの時期です。

現在、暗号資産のマイナーにも極めて似た状況が生まれているように見えます。

来週、私はこの分野で新たなポジションを取る予定であり、今後リリース予定の分析レポートにおいて以下の内容についてお届けする予定です!

 私が注目する暗号資産マイナー

 私が注目するアルトコイン

 マイクロストラテジーへの再投資はありか?

最新のレポートを見逃さないためにも、是非、私のプロフィール上にてフォローていただければと思います!


🚀お気に入りのアナリストをフォローして最新レポートをリアルタイムでGET🚀

ジェームズ・ フォード氏はマクロ経済、並びに、注目のテクノロジー銘柄に関するレポートを毎週複数執筆しており、プロフィール上にてフォローしていただくと、最新のレポートがリリースされる度にリアルタイムでメール経由でお知らせを受け取ることが出来ます。

加えて、その他のアナリストも詳細な分析レポートを日々執筆しており、インベストリンゴのプラットフォーム上では「毎月約100件、年間で1000件以上」のレポートを提供しております。

そのため、フォード氏のテクノロジー関連銘柄やマクロ経済に関する最新レポートに関心がございましたら、是非、フォローしていただければと思います!


加えて、フォード氏は下記の4つのポートフォリオを運用しており、各ポートフォリオに関する下記の詳細なレポートも定期的に執筆しておりますので、インベストリンゴのプラットフォーム上より併せてご覧いただければと思います。

1️⃣ YOLOポートフォリオの詳細

・  YOLOポートフォリオとは?

2️⃣ EOW(エンド・オブ・ザ・ワールド)ポートフォリオの詳細

・  EOW(エンド・オブ・ザ・ワールド)ポートフォリオとは?

3️⃣ スイングポートフォリオの詳細

4️⃣ マクロETFポートフォリオの詳細

YOLOポートフォリオの最新動向

EOWポートフォリオ

スイング・ポートフォリオの最新動向

マクロETFポートフォリオの最新動向


アナリスト紹介:ジェームズ・ フォード

📍米国マクロ経済&テクノロジー担当

フォード氏のその他のテクノロジー関連銘柄やマクロ経済のレポートに関心がございましたら、是非、こちらのリンクより、フォード氏のプロフィールページにアクセスしていただければと思います。


インベストリンゴでは、弊社のアナリストが「高配当銘柄」から「AIや半導体関連のテクノロジー銘柄」まで、米国株個別企業に関する分析を日々日本語でアップデートしております。さらに、インベストリンゴのレポート上でカバーされている米国、及び、外国企業数は「250銘柄以上」(対象銘柄リストはこちら)となっております。米国株式市場に関心のある方は、是非、弊社プラットフォームより詳細な分析レポートをご覧いただければと思います。