05/05/2024

オン・セミコンダクター(ON)株価の今後の見通しとは?注目の半導体企業の最新の2024年第1四半期決算を徹底分析!

a close up of a computer motherboard with yellow lightsダグラス・ オローリンダグラス・ オローリン
  • 本稿では、注目の米国半導体銘柄であるオン・セミコンダクター(ON)の4月29日に発表された最新の2024年第1四半期決算に関して詳しく解説していきます。
  • オン・セミコンダクターの2024年第1四半期決算は、グロス・マージンが改善しているものの、全体的にはミックスな内容で、中国の旧正月後に一部市場で軟調な動きが見られました。
  • 自動車向けの需要は期待通りには回復せず、特に炭化ケイ素の成長については時期尚早とされ、車種ごとやソケットごとのシェア拡大を基にしています。
  • 回復の兆しは明確ではなく、L字型の安定期にあると見られ、需要の回復は未確定ですが、少なくとも悪化はしていないように見えます。

オン・セミコンダクター(ON)の2024年第1四半期決算に関して

オン・セミコンダクター(ON)のグロス・マージンはかつてよりずっと良くなっているが、全体的な内容は良いとはいえず、ミックスな内容の決算となっている。

同社は、中国の旧正月明けに一段の軟調さを経験している。

(原文)Specifically, on the first quarter, we did see a slowdown through the quarter. Specifically, if I were to break it, you can think about it after Chinese New Year, typically, we would expect a slight recovery or back to linearity, and we didn't -- that's where we started to see some of the incremental softness that we talked about, specifically in auto.

(日本語訳)具体的には、第1四半期を通じて減速が見られました。具体的には、中国の旧正月の後、通常であれば若干の回復や直線的な回復が期待できるのですが、私たちはそうではなく、特に自動車で、お話したような一段の軟化が見られ始めました。

(原文)As far as the silicon carbide, I think it's too early in the year to call a market. What I'm basing my comments on, and specifically the 2x growth, is really a bottoms-up share gain that we have based on a vehicle-by-vehicle and socket-by-socket that we're designed in. And we know what the sockets and the designs of the platforms are out there.

(日本語訳)炭化ケイ素に関しては、市場と呼ぶには時期尚早だと思います。私のコメント、特に2倍の成長というのは、我々が設計している車種ごと、ソケットごとのボトムアップのシェア拡大に基づいています。そして、私たちは、ソケットやプラットフォームの設計を熟知しています。

そしてさらに、彼はそれをL字型回復と呼んでおり、足元では状態は良くなってはいないが、悪くもなっていない模様である。

(原文)Now I wouldn't go as far as calling it a recovery. But I think if I were to use a letter that everybody talks about, it's an L at this point, meaning we're seeing stabilization, we're seeing recovery, meaning it's not deteriorating further. Now whether or not the demand will pick up, that's too close to call that. But at least we see stabilization in our outlook.

(日本語訳)今、私はそれを回復とまでは言いません。しかし、誰もが口にするアルファベットを使うなら、現時点ではL字型と言えるでしょう。つまり、安定化が見られ、回復が見られ、これ以上悪化していないということだ。ただし、現時点では、需要が回復するかどうかはまだわからない。しかし、少なくとも見通しは安定していると言えます。

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📍半導体&テクノロジー担当

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