米国株ポートフォリオの最新動向と2024年に最も大きなリターンを上げた銘柄を徹底解説!
ジェームズ・ フォード- 本稿では、2024年の振り返りとして、私の運用する米国株ポートフォリオである「EOWポートフォリオ」、「YOLOポートフォリオ」、「スイングポートフォリオ」の最新動向を紹介し、それぞれのパフォーマンスや特徴的な銘柄について詳しく解説していきます。
- YOLOポートフォリオはリターン60%以上と好成績で、特にパランティア・テクノロジーズ(PLTR)が大きな利益をもたらし、スイングポートフォリオではテスラ(TSLA)が大きく貢献する着地となりました。
- 2025年に向け、新たな投資アイデアを模索する中で、これまで注目されてきた銘柄以外の市場で過小評価されている銘柄や投資機会を探ることが重要であると考えています。
はじめに
2025年が始まりましたが、まずは、2024年の成功点や反省点を振り返ってみたいと思います。
現在、私は以下の3つのポートフォリオを運用しています:
EOW(エンド・オブ・ザ・ワールド)ポートフォリオ
不況に強い、時代を超えて価値が続く銘柄で構成されています。
✅ End Of The World(EOW)ポートフォリオの詳細
✅ EOW(エンド・オブ・ザ・ワールド)ポートフォリオとは?
Yoloポートフォリオ
10倍のリターンを狙う高成長株や暗号資産で構成されています。
スイングポートフォリオ
テクニカル分析を基にした短期取引で運用されています。
また、これら3つのポートフォリオに加えて、「マクロETFポートフォリオ」も運用していますが、こちらは先週すでに2025年のマクロ展望とともに下記のレポートにおいてレビューを行っております。
「マクロETFポートフォリオ」の詳細に関心がございましたら、併せてご覧いただければと思います。
本稿では、上記3つのポートフォリオのパフォーマンスや主な保有銘柄、さらに今注目している銘柄について取り上げます。
そして、本稿で学べることは下記の通りです。
・Yoloポートフォリオで最も成績が良かった銘柄(昨年の1年間で+400%の上昇!)
・EOW(エンド・オブ・ザ・ワールド)ポートフォリオで最も割安な銘柄(私が買い増ししている銘柄)
・スイングポートフォリオの現状と新たに検討しているトレード案
・2025年に注目の銘柄
では、詳しく見ていきましょう!
米国マクロ経済&テクノロジー銘柄に関するレポートを「毎月約10件、年間で約100件」程度執筆しており、私のプロフィール上にてフォローをしていただくと、最新のレポートがリリースされる度にリアルタイムでメール経由でお知らせを受け取ることができます。
また、その他のアナリストも詳細な分析レポートを執筆しており、インベストリンゴのプラットフォーム上では「毎月約100件、年間で1000件以上」のレポートを提供しております。
そこで、私の米国マクロ経済&テクノロジー銘柄に関する最新レポートを見逃さないために、是非、フォローしていただければと思います。
YOLOポートフォリオのパフォーマンス
YOLOポートフォリオは特に年末にかけて、リスク資産が買われ始めた影響で大きな成果を上げました。
(出所:Snowball Analytics)
2024年のリターンは60%以上と非常に高く、S&P 500を大幅に上回る結果となりました。ただし、このパフォーマンスが顕著になったのは11月以降のことです。
YOLOポートフォリオは非常にボラティリティが高く、リスク許容度の高い方に向いていると改めて感じました。
では、今年最も優れたパフォーマンスを見せた銘柄は何だったのでしょうか?
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)
ここ1年以上、私はパランティア・テクノロジーズ(PLTR)に対して強気な姿勢を貫いてきました。そしてついに、この企業が本来の評価を受ける段階に達したと思います。
株価が80ドルに到達した現在でも、まだ割安だと考えられる理由があると見ています。同社に関しては、直近、下記のレポートにおいて詳細な分析を共有しておりますので、併せてご覧いただければと思います。
パランティア・テクノロジーズのAIPプラットフォームは、スケーラビリティを備え、エンタープライズリソースプランニング(ERP)市場を大きく変革する可能性を秘めています。また、政府契約における潜在的な成長も非常に大きく、特に米国の年間軍事予算が1兆ドル近い規模であることを考えると、その可能性は計り知れません。
私は、同社が2031年までに政府契約から年間100億ドルの収益を達成する可能性があると予想しています。また、2025年には収益が倍増する見込みで、その成長ストーリーはエヌビディア(NVDA)を彷彿とさせます。
アメリカ合衆国における防衛支出とその予測(2000年~2034年)
(出所:Statista)
株式報酬や競争といったリスクは依然として存在しますが、長期的な成長の可能性は大きいと見ています。この驚異的な上昇を経ても、保有し続ける価値がある銘柄だと考えています。
パランティア・テクノロジーズの株価推移
(出所:TrendSpider)
もしこれまでに買い逃したとしても、株価が20日EMAや50日EMAまで調整する可能性がありますので、そのタイミングが再エントリーのチャンスとなるかもしれません。ただし、勢いの減速や反転が見られる局面がある点には注意が必要です。
しかしながら、私は現在も同社株式を保有していますが、株価がPERで100倍を超えて取引されているため、利益の大半はすでに得られた印象です。
とはいえ、心配する必要はありません。足元の市場は新たなチャンスを次々と提供してくれており、最近の量子コンピューティング関連株の力強い上昇がその良い例です。
実際、12月初旬には「YOLOポートフォリオ」にてお気に入りの量子コンピューティング関連株への投資比率を増やしました。
EOW(エンド・オブ・ザ・ワールド)ポートフォリオ
今年の「世界の終わり」ポートフォリオは、目立った浮き沈みがあり、全体のパフォーマンスはあまり振るいませんでした。
(出所:Snowball Analytics)
それでも、運用開始からの累計で見ると、S&P 500にかなり近い成果を上げています。このポートフォリオは、不況からの保護と分散を目的に設計されていることを考えれば、その役割を十分に果たしています。
なお、今年の最も好成績だった銘柄は、非常にユニークで興味深いものでした。
アレス・マネジメント(ARES)
2023年にオルタナティブ資産について深掘りし始めた際に、下記の分析レポートにおいてアレス・マネジメント(ARES)を取り上げました。
同社は、クレジット、プライベートエクイティ、不動産、インフラといった資産クラスへの投資機会を提供するオルタナティブ資産運用会社です。
株価は年初来で50%以上の上昇を記録しており、特に後半は金融株が好調だったこともあり、大きな伸びを見せました。
アレス・マネジメントの株価推移
(出所:TrendSpider)
では、現在の同社株式の水準は魅力的でしょうか?テクニカル分析ではやや勢いが鈍化しており、週足のMACDがデッドクロスを迎えそうな状態です。そのため、現時点では追加購入のタイミングとしては最適ではないかもしれません。
それでも私はこの銘柄を非常に気に入っており、保有を継続する予定です。株価が20日EMA付近まで調整する局面があれば、そのタイミングは買いの好機と考えています。
スイングポートフォリオのアップデート
スイングポートフォリオは今年も好調で、年間リターンは50%以上に達しました。
このポートフォリオは、暗号資産やリスク資産の上昇局面の恩恵を大きく受けています。
中でも最も好成績を収めたのはテスラ(TSLA) でした。
テスラの株価推移
(出所:TrendSpider)
7月の下落時に同社株式を買い増し、その後の上昇で大きなリターンを得ることができました。一部は現在の高値に達する前に売却して利益を確定しましたが、この判断には後悔はありません。
テスラは非常に魅力的な銘柄ですが、急速に上昇しすぎた感があります。RSIも下落傾向にあり、MACDもデッドクロスの可能性が見えています。
また、テスラに関しては、インベストリンゴのテクノロジー銘柄担当のイアニス・ ゾルンパノス氏が、最新の決算直後に下記の詳細な分析レポートを執筆しております。
結果として、2024年は市場やポートフォリオにとって素晴らしい1年でしたが、同じようなパフォーマンスを繰り返すのは簡単ではありません。
そのためには、現金を新しい投資機会に再配分する必要があります。そして、市場がまだ十分に理解していない、または適切に評価していない銘柄に注目するべきであると考えています。
これまでに挙げた銘柄はどれも優れていますが、2024年に大きな注目を集めたパランティア・テクノロジーズやテスラのような有名銘柄が、これほどの上昇を再び実現するのは難しいでしょう。
そこで、次章では、「2025年度の注目の投資アイデア」について詳しく解説していきます。
また、米国マクロ経済&テクノロジー銘柄に関するレポートを「毎月約10件、年間で約100件」程度執筆しており、私のプロフィール上にてフォローをしていただくと、最新のレポートがリリースされる度にリアルタイムでメール経由でお知らせを受け取ることができます。
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※続きは「2025年度の米国株式市場における注目銘柄5選!」をご覧ください。
アナリスト紹介:ジェームズ・ フォード
📍米国マクロ経済&テクノロジー担当
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