a close up of a computer case in a dark room
01 - 09 - 2024

やや強気
クアルコム
やや強気
スマートフォン、生成AI、自動車、XR/VR分野におけるクアルコムの将来に対しては楽観的な見方が広がっていますが、市場やアナリストの見解は、より保守的で短期的な視点に偏っています。
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クアルコム / QCOM / 強気:半導体銘柄の強み・優位性分析と今後の株価見通し・将来性 - 後編(Qualcomm)

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  • クアルコム(QCOM)は、車載半導体市場で一体型ソリューションを提供し、競合他社との差別化を図っており、自動車メーカーがフルスタックソリューションを採用することを促進している。
  • PC市場では、マイクロソフトとの協業や新しい取り組みにより、将来的にSnapdragonプロセッサの搭載PCが市場シェアを獲得する見込みである。
  • サーバーCPU市場とARメガネを含むXR/MR/VRヘッドセット市場においても、新技術の導入と市場機会の拡大が見込まれ、クアルコムの将来性が強調されている。

※「クアルコム(QCOM)強気:注目の半導体銘柄のテクノロジー上の競争優位性&バリュエーション分析と今後の株価見通し(前編)」の続き

クアルコム(QCOM)は、コネクティビティ、SoC、ADAS を含む包括的なソリューションにより、車載半導体市場で際立った存在となっている。

この包括的なソリューションは、市場シェアでは優位に立つものの、同社のような統合的なアプローチを持たないNXP、ルネサス、TI といった競合他社に対して、同社を有利に位置づけることとなっている。

リファレンスデザインを提供するという同社の戦略は、自動車メーカーがフルスタックのソリューションを採用することを可能にし、エヌビディアの硬直的なADAS製品やモービルアイ(MBLY)のやや柔軟なアプローチとの差別化を図っている。

一方で、PC市場におけるマイクロソフトとクアルコムの過去の協業は、アーム(ARM)・ベースのSnapdragonプロセッサとの互換性の問題により、期待外れに終わっていた。

しかし、大手アプリケーション開発者との提携など、こうした課題を解決するための最近の共同努力は、明るい未来を示唆している。

同社のPC市場への参入は、特にOEM PCやマイクロソフトのSurfaceデバイスに同社のAI搭載SoCが統合される予定であることから、大きな収益機会をもたらし、2025年会計年度までに注目に値する規模の市場シェアを獲得する可能性があると見ている。

一方で、サーバーCPU市場は、同社にとって、現在市場シェアがない分野への参入による収益機会の増加をもたらす。

この市場におけるアーム・ベースCPUの成長と同社の有望なサーバーCPU技術は、市場シェア獲得の可能性を強く示唆している。

この分野における同社の競合には、AWS、アンペア・コンピューティング(Ampere Computing)、エヌビディア、マーベル(Marvell)などがいる。

しかし、アーム・ベースのサーバーCPU市場でかなりの部分を獲得できる見込みはあると見ている。

最近、同社のSnapdragon AR1 Gen 1を搭載したRay-Ban Metaメガネが発売され、新たな市場機会が開かれた。

約5億人の潜在的な顧客層を持つこのメガネは、視力サポートが必要な人々やサングラスを求める人々の大部分にアピールできる可能性がある。

1個350ドルのこのメガネの成功は、同社に大きな収益をもたらす可能性があるが、市場への影響はまだわからないというのが現状である。

同社は、成長するXR/MR/VRヘッドセット市場にも関与しており、特にMeta Quest 2と3、Ray-Ban Meta glassesのような製品で、長期的な成長に向けて有利な立場にある。

そして、アップルのVision Proの影響もあり、これらの技術への関心が再び高まっていることが、同社の将来性を高めている。

その為、メタバースとその関連技術が主流になる可能性は、同社の長期的な投資見通しを大きく押し上げる可能性がある。

現在の経済情勢により、産業分野におけるIoTプロジェクトは一時停止しており、この分野における同社の当面のビジネスチャンスに影響を与えている。

しかし、インダストリー4.0の関連性が進行していることから、2025年会見年度にはIoT投資が復活し、この分野での同社の成長を後押しする可能性が高いと見ている。

当社の同社に対する収益成長予測では、2024年度に予想外の成長が見込まれ、2025年度以降には更に大きな収益が見込まれると見ている。

そして、最終的には市場も当社の見通しに同調し、同社の株価倍率が拡大すると予想している。

最後に、当社によるクアルコムの調整後売上高予想の概要をこちらで共有したい。

その他のテクノロジー銘柄関連レポート

1. ① Part 1:クラウドフレア / NET:サイバーセキュリティ銘柄のテクノロジー上の競争優位性(強み)分析と今後の将来性(前編)

2. ①ルーブリック / RBRK(IPO・新規上場):サイバーセキュリティ銘柄の概要&強み分析と今後の株価見通し(Rubrik)

3. パロアルトネットワークス / PANW / 強気:サイバーセキュリティ銘柄のテクノロジー競争優位性分析と将来性 - Part 1

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