10/31/2024

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レディット(RDDT)は、予想フリーキャッシュフローの42倍というバリュエーションながら、高い成長ポテンシャルを秘めており、魅力的な投資機会となっているように見えます。
レディット(RDDT)目標株価は170ドル!最新の2024年第3四半期決算分析を通じて今後の株価見通しに迫る!

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  • 本稿では、注目の米国グロース企業であるレディット(RDDT)の2024年10月29日に発表された最新の2024年第3四半期決算の分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
  • 最新の決算は好調で、68%の売上成長、47%のDAU(デイリー・アクティブ・ユーザー)増加は私の強気な見方を裏付けており、大幅に上昇した後でも現在の株価水準は割安であると考えています。 
  • 経営陣の高い株式保有率と時価総額の10%を占める現金が、長期的な成長の基盤を支え、同社の独自のコミュニティ主導のプラットフォームがユーザーのエンゲージメントを高めていると見ています。 
  • 2025年には年平均成長率25%、EBITDAマージン28%を予測しており、予想フリーキャッシュフローの42倍という足元のバリュエーションは魅力的に映ります。 
  • 成長率の鈍化や市場の飽和といったリスクはありますが、同社の強力な成長や財務パフォーマンスを考慮し、2026年初頭までの目標株価として170ドルを設定しています。

レディット(RDDT)をポートフォリオに組み入れ!

今期の決算発表で新たにレディット(RDDT)をポートフォリオに追加することにしました。

決算発表を受けて、既にプレマーケットから大幅に上昇していますが、その水準でも組み入れることとしました。

もう一つのポートフォリオに組み入れる銘柄も間もなく発表する予定ですので、その銘柄用にも少し現金を確保しております。

また、私のプロフィール上にて、私をフォローしていただければ、最新のレポートがリリースされる度に、リアルタイムでメール経由でお知らせを受け取ることが出来ます。

もし、私のテクノロジー関連銘柄に関するレポートに関心がございましたら、是非、フォローしていただければと思います。

レディット(RDDT)の最新の2024年第3四半期決算

レディット(RDDT)は10月29日に最新の2024年第3四半期決算を発表しており、業績は市場の期待を大きく上回り、非常に良好な内容でした。

私は、インフレクション投資家(企業が急成長の転換点である「インフレクションポイント」にあると判断し、その成長の初期段階で投資する投資家)として、無借金の企業への投資を重視しています。

同社は時価総額の約10%が現金で構成されており、これは私の強気な見通しを後押しする要因の一つです。

また、株式の約半分が経営陣に保有されているため、長期的な利益成長を目指した経営がなされていると言えます。

まとめると、来年の予想フリーキャッシュフローの42倍という足元のバリュエーションは割安だと考えており、2026年初め時点での目標株価として1株170ドルを設定しています。

なぜレディット(RDDT)を今選ぶのか?

レディット(RDDT)は、ユーザーが多様な話題について情報共有や議論ができるソーシャルメディアプラットフォームです。

その特長は、コミュニティ主導の会話を通じて、実生活に基づいた視点や洞察を得られることにあります。

ユーザーは著名人との「AMA(何でも聞いて)」イベントに参加したり、特定のニッチなコミュニティで助言を求めたりできます。

企業や政府、さらにはホワイトハウスまでもが同社を通じてユーザーと直接つながり、オンライン上での重要な存在感を高めています。

成長の見通しとして、同社は前年同期比で売上高を68%増加させ、GAAP基準での収益性も達成しました。

また、フランス、インド、フィリピンなどのターゲット市場ではデイリー・アクティブ・ユーザーが50%以上増加しており、国際的な成長にも力を入れています。

多言語対応の機械翻訳を導入したことで、前四半期からユーザー数が4倍に増加し、世界中のユーザーにアクセスしやすい環境を整えています。

しかし、同社はTwitterやTikTok、Facebookといった他のソーシャルメディアプラットフォームと広告収入やユーザーを巡って競争しているため、激しい競争環境にあります。

また、Googleの検索トラフィックに依存しているため、アルゴリズム変更による影響もリスクとなり得ます。

同社の強みであるユーザー主体のコンテンツや豊かなコミュニティ文化は、新たな言語対応や市場拡大に伴い、継続的なモデレーションが求められることも課題です。

また、読者の皆様にお伝えしたいのは、私は企業の実際の需要を把握することに強くこだわっているという点です。

そのための最良の指標は、ユーザーや顧客の成長率だと考えています。

2024年第3四半期のデイリー・アクティブ・ユーザーは前年比で47%増加し、非常に好調です。

第2四半期の51%増からはやや減速していますが、この成長スピードであれば特に問題視する必要はないと考えています。

今後も注視していきますが、現時点では非常に強力な成長率であり、私の強気な見通しを支えています。

レディット(RDDT)の売上高:売上高成長率は鈍化見込み、2025年には年平均成長率25%へ

レディットの売上高成長率(%)

(出所:筆者作成)

上のグラフはあまりに美しく、見入ってしまうというのが本音です。

しかし、気になるのは「今年の成長がこれほど強いなら、来年はどうなるだろう?」という点で、これが私が抱く懸念の核心です。

そうは言っても、来年の比較対象に注意を払いながらも、レディット(RDDT)が2025年に25~30%の年平均成長率(CAGR)で売上を伸ばすと考えています。

この前提に基づいて、同社のバリュエーションについて見ていきましょう。

レディット(RDDT)のバリュエーション:来年の予想フリーキャッシュフローの42倍

今四半期のレディット(RDDT)のEBITDAマージンは24.4%でしたが、次の四半期には28%程度が見込まれています。

これにより、来年にはEBITDAマージンが28%前後で安定する可能性があると考えています。

つまり、経営陣が来年に利益よりも成長に重きを置いたとしても、2025年中には28%のEBITDAマージンが実現可能だと思われます。

この「成長率」は、2025年第4四半期の結果を基にした年換算を意味しています。

したがって、来年の売上が前年比25%増で16億ドルに達すると仮定すれば、EBITDAは約4億5,000万ドルに達する可能性があります。

ここから1,000万ドルの設備投資(CapEx)を差し引くと、2025年には約4億4,000万ドルのフリーキャッシュフローが見込まれます。

ただし、安全マージンを確保するために15%の誤差を加味し、最終的には2025年のフリーキャッシュフローを約3億8,000万ドルと見積もっています。

これにより、投資家は年平均成長率25~30%の成長企業に対して、予想フリーキャッシュフローの42倍の評価で投資することになり、私にとっては、これは非常に魅力的なバリュエーションであるように見えます。

レディット(RDDT)への投資リスク

まず最大のリスクは、2025年の年平均成長率が25%に達するという仮定に依存している点です。

レディット(RDDT)はまだ若い企業であり、成長見通しは時間とともに大きく変わりうるため、これは十分に意識すべき点です。

成長が大幅に鈍化する場合、投資判断を見直す可能性があります。

さらに、同社のユーザーベースはまだ小規模で急速に成長している段階ですが、需要が急に飽和した場合は見解が変わります。

具体的には、デイリー・アクティブ・ユーザーの成長率が20%程度まで鈍化した場合、この銘柄のバリュエーションを見直す必要があると考えています。

レディット(RDDT)への結論

レディット(RDDT)は、予想フリーキャッシュフローの42倍というバリュエーションながら、高い成長ポテンシャルを秘めており、魅力的な投資機会となっているように見えます。

強力なユーザー成長、国際展開の拡大、慎重な資金管理により、同社は持続的な収益性を実現する体制が整っていると考えています。

また、経営陣の高い株式保有率は株主と利益を一致させ、長期的な成長戦略を後押ししています。

2025年の成長予想はやや楽観的ですが、同社のソーシャルメディアとしての独自性や高いエンゲージメント指標がこの見通しを支えています。

そのため、2026年初頭には目標株価を1株170ドルと設定しており、現状の評価は割安と考えています。


アナリスト紹介:マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ

📍テクノロジー&エネルギー担当

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