やや強気スターバックスすべて表示スターバックス・スタバ / SBUX / 予想配当利回り3% / 強気:2024年2Q決算速報・強み分析と今後の株価予想・将来性
イアニス・ ゾルンパノス- スターバックス(SBUX:予想配当利回り3.02% / 配当性向60%)は世界で最も広く認知されている外食ブランドの一つである。
- 同社は「北米」、「海外市場」、「チャネル開発(食料品、飲料)」の3つのセグメントで事業を展開している。
- そして、同社は2024年4月30日に2024年第2四半期決算を発表している。
- また、同社は2015年以降、連続して増配を維持している。
スターバックス(SBUX)の概要
セクター:レストラン
現在の株価:75ドル
時価総額:857.3億ドル
弊社算出の一株当たり本質的価値:108.53ドル
安全マージン:30.26%
過去5年間の配当成長率:10.90%
配当落ち日:2024年5月16日
配当支払い日:2024年5月31日
予想配当利回り:3.02%
過去5年間の売上高成長率:11.50%
過去10年間の売上高成長率:12.10%
スターバックス(SBUX)は、世界で最も広く認知されているレストラン・ブランドの1つであり、2023年度末時点で80カ国以上で38,000店舗以上を運営している。
同社は「北米」、「海外市場」、「チャネル開発(食料品、飲料)」の3つのセグメントで事業を展開している。
そして、コーヒーチェーンは、直営店、ロイヤルティ、ライセンスパートナーへの機器や製品の販売、レディ・トゥ・ドリンク飲料、パッケージコーヒーの販売、シングルサーブ製品から売上をあげている。
同社は2024年4月30日に2024年第2四半期決算を発表している。
また、同社は2015年以降、連続して増配を維持している。
スターバックス(SBUX)の収益と成長に関して
スターバックス(SBUX)の2024年第2四半期の非経常損益項目を除くベースでのEPSは0.68ドルで、前四半期の0.90ドルから減少している。
しかしながら、長期的なパフォーマンスを見ると、同社株の非経常損益項目を除くベースでのEPSの過去5年間の年平均成長率(CAGR)は10.70%で、過去10年間の年平均成長率は8.80%となっており、一貫した長期的な成長を実現している。
また、一株当たり売上高もここ数四半期でプラスのトレンドをを示している。
さらに、今後10年間の同社業界の成長予測を考慮すると、同社にはさらに成長する余地があると見ている。
加えて、同社の財務レバレッジの歴史的な水準は、同社が負債水準をうまく管理してきたことを示唆しており、将来の成長機会に対する柔軟性を維持していると見ている。
以上より、2024年第2四半期の収益は若干落ち込んだものの、スターバックスの長期的な成長軌道は依然として有望であると見ている。
スターバックス(SBUX)の配当に関して
スターバックス(SBUX)の過去5年間の配当成長率は10.90%で、過去3年間の配当成長率は8.90%となっており、一貫した配当の成長を実現している。
また、同社のEBITDA純有利子負債倍率は3.35で、配当支払いを継続する上で健全な財務状況を示していると言える。
加えて、同社の予想配当利回りは3.02%で、配当を通じて投資家への適切なリターンを提供していると言える。
直近の四半期では、同社は1株当たり0.57ドルの配当を支払っており、また、2015年以降は連続して増配傾向にある。
そして、同社の配当実績をセクターと比較すると、同社の配当成長率は業界の多くの競合他社を上回っており、配当を通じて株主に報いるという同社の強いコミットメントを示していると言える。
以上より、配当による収入と潜在的な成長の組み合わせを求める投資家は、スターバックスが同セクター内で魅力的な投資対象であると感じるかもしれない。
予想配当利回り:3.02%
配当性向:60%
配当カバレッジ・レシオ:1.65
過去5年間の配当成長率:10.90%
EBITDA純有利子負債倍率:3.35
スターバックス(SBUX)のバリュエーションに関して
スターバックス(SBUX)の株価は現在75.69ドルで取引されている一方で、弊社算出の一株当たり本質的価値は108.53ドルであることから、同社の株式は割安で取引されているように見える。
一方で、実績PERは20.85倍となっており、同社の株価が収益に比べて相対的に割高であることを示唆している。
また、株価売上高倍率は2.35倍となっており、EV/EBITDA倍率は14.01倍となっているが、これらは業界平均より高く、売上高とEBITDAに基づく割高なバリュエーションを示しているように見える。
さらに、PEGレシオは3.35倍と突出して高く、利益成長率に対する割高感を示している。
そのため、同社の現在のバリュエーション指標は、株価が同業他社と比べて割高で取引されていることを示唆している。
しかしながら、同社の現在のバリュエーションを過去5年間と過去10年間の平均と比較すると、割安であるように見える。
以上より、投資家は、スターバックスへの投資可能性を評価する際には、特に高い株価売上高倍率はEV/EBITDA倍率を考慮して、より詳細に分析すると良いだろう。
スターバックス(SBUX)のリスクとリターンに関して
スターバックス(SBUX)のリスク評価分析では、投資家が投資決定を下す前に考慮すべきいくつかのポイントを取り上げたい。
全体としてマイナス面の材料は少ないものの、足元目立つ、インサイダーによる同社株式の売却は注意が必要であるように見える。
一方でプラス面では、ピオトロスキーのFスコアは8となっており、同社の非常に健全な財務状況を反映していると言える。
また、ベニッシュのMスコアは-3.01となっており、同社が利益操作を行っている可能性が低いことを示している。
さらに、拡大する営業利益率、比較的低水準にあるPERと株価売上高倍率、予測可能な売上高と収益の成長は、すべて同社にとって有利な指標である。
全体として、上述のポジティブな財務指標と業績指標は、スターバックスへの投資に関連するリスクが比較的低いことを示唆している。
スターバックス(SBUX)のインサイダー(内部関係者)による売買に関して
過去12ヵ月間、スターバックス(SBUX)のインサイダーによる同社株式の買い付けは確認されていない一方で、13件のインサイダーによる同社株式の売却が確認されており、同社の役員や経営陣の間で弱気なセンチメントがあることを示している。
ただし、インサイダーによる同社株式の保有比率はわずかに2.14%である点にはご留意いただきたい。
対照的に、機関投資家の同社株式の保有比率は41.66%と高く、機関投資家が同社に大きなポジションを保有していることを示している。
以上より、このトレンド分析は、インサイダーと機関投資家の間でセンチメントに乖離があることを示しており、インサイダーは同社株式に対してより慎重な姿勢を示しているようである。
そのため、投資家は、スターバックスに関する投資判断を下す際には、これらの要因を考慮するとよいだろう。
スターバックス(SBUX)の流動性に関して
スターバックス(SBUX)の直近営業日の1日当たりの出来高は17,121,653株で、過去2ヵ月間の1日平均出来高は11,039,362株となっており、同社の株式には流動性があることを示している。
そのため、同社の株式は、投資家がポジションを容易にエントリー、エグジットできる十分な機会を提供していると言える。
また、同社株式のダークプール指数(DPI)は38.31%で、取引活動のかなりの部分がダークプールで行われていることを示している。
※ダーク・プール指数は、ダーク・プール(私設取引所)内において、同社株式がどの程度取引されているかを示すものであり、注目すべき指標の1つである。
この高水準のDPIは、同社株式の価格発見への透明性と市場全体の効率性に影響を与える可能性がある。
そして、この水準は、機関投資家がこの銘柄を積極的に取引していることを示唆している可能性がある。
また、ダーク・プールにおける流動性は同社株価の安定に寄与し、株価のボラティリティを低下させるとも言える。
全体として、スターバックスの流動性は健全で、取引量は多く、DPIの比率は中程度であることからも、同社株式は流動性の高い有望な投資対象であるように見える。