【マクロ経済】アメリカのリセッション(景気後退)確率とは?FRBのパウエル議長は量的緩和(QE)を否定も、他の手段で流動性を供給?

ジェームズ・ フォード- 本稿では、「アメリカのリセッション(景気後退)確率とは?」という疑問に答えるべく、私が米国経済の温度感を測るために使用している「マクロ・マトリックス」の各項目の足元の最新状況を踏まえて、今後の米国経済と米国株式市場の見通しに関して詳しく解説していきます。
- 先週の米国株式市場は、インフレの継続や流動性の低下により軟調に推移しました。FRBのジェローム・パウエル議長は量的緩和(QE)を否定しましたが、他の手段で流動性を供給する可能性があると見ています。
- FRBは、貸出窓口の活用や規制緩和、財務省一般勘定(TGA)の調整など、QE以外の手段で市場の流動性を高めることができます。これらの施策により、金融市場の安定が期待されます。
- 米国株式市場のテクニカル分析では、ドルや金利が天井圏にあり、ナスダック100は調整局面にあるものの、最終的には上昇基調に戻る可能性があると見ています。