テスラ / TSLA / 強気:イーロンマスク・EV銘柄の2023年3Q決算分析と今後の株価見通し・将来性(Tesla)

- テスラ(TSLA)は、2023年10月18日に23年第3四半期決算を発表しており、利益率悪化懸念により決算後に下落している。
- しかし、私は、テスラは今後も成長と収益性の向上を持続できると見ている。
- 200ドルは重要なサポートラインであり、エントリーするには良いタイミングであるようにも見える。
テスラ(TSLA)に関して
テスラ(TSLA)は先週、第3四半期決算を発表したが、市場はこれを喜ばず、翌日の株価は大きく売られた。
主な理由としては、サイバートラックの生産コストが上昇し、負担となる可能性があるためである。
しかし、自動運転機能やエネルギー事業など、テスラには好感すべき材料が多いと、私は考えている。
このように高く評価されている企業への投資には、常にリスクが存在するが、現在の価格は魅力的なリスク・リターンを提供していると考える。
テスラ(TSLA)の第3四半期決算概要
まず、テスラの業績を簡単に振り返ってみたい。
テスラの第3四半期財務サマリーを見ると、自動車部門の売上高は前四半期比で減少し、前年同期比では5%程度の成長であることが分かる。
一方、エネルギー事業は前年同期比40%増、サービス事業は同32%増となった。
テスラの第3四半期の売上高は、23,350台と予想を下回ったが、投資家を最も失望させたのは成長率ではなく、むしろ利益率の縮小である。
営業利益率は7.6%に低下し、昨年から大幅に低下している。
しかし、今後はどうなるのだろうか?
テスラの収益性は長期的な問題なのだろうか?
それでも私がテスラ(TSLA)を好きな理由
テスラ株が売られたのは、サイバートラック事業の展開に関するマスク氏の発言から、利益率悪化し、それが、今後長期化するのではないかという懸念があったからである。
マスク氏は、このような製品を市場に投入することの難しさを強調し、2023年には資本支出が90億ドルを超えると予想していることまで確認した。
しかし、私はこうした市場の懸念は、誇張されすぎていると感じており、テスラの将来については楽観的な見方を続けている。
まず、テスラのサイバートラックは間違いなく高価だが、大きな収益をもたらす可能性が高いと見ている。
なぜなら、サイバートラックの予約注文はすでに100万件を超えている。
これは今後数年間に大きなキャッシュフローをもたらす可能性がある。
その上、エネルギー市場やテスラの自動運転機能に関しては、まだまだ興奮する材料が沢山ある。
スーパーコンピューター「Dojo」は運転時間を蓄積し続け、その能力は飛躍的に高まっている。
テスラのビジネスにおける、このソフトウェア・コンポーネントは、最終的にテスラの評価を正当化する材料となると私は考えている。
一方、エネルギー貯蔵部門の成長も加速しており、将来的には、この部門もテスラにとってキャッシュを増やす重要な事業になると私は考えている。
テスラのような企業を評価するのは確かに難しいことは認める。
しかし、テクニカル分析の観点から見ると、テスラは魅力的なエントリー・ポイントにあると考える。
テスラ(TSLA)のテクニカル分析
50週移動平均線と200週移動平均線が収束していることからも、200ドル付近は重要なサポートラインであると考える。
また、これはエリオット波動(i)の31.8%リトレースメントである。
したがって、これは波動(ii)のリトレースメントの範囲内である。
しかし、61.8%レベルまで下がる可能性もあり、そうなった場合には、テスラの株価は152ドルまで下落することを示唆している。
テスラ(TSLA)に関するリスク
テスラには、投資家が注意すべきリスクが沢山存在する点にはご留意いただきたい。
まず、世界経済が減速すれば、EV販売も減速するだろう。
また、テスラは、最近苦戦を強いられている中国市場へのエクスポージャーが大きいことも懸念材料である。
さらに、もう一つの問題としては、リチウム価格のような投入コストが上昇し、EV市場が圧迫されることである。
最後に、テスラは深刻な競争に直面している。
現在、テスラは自動運転技術のリーダーであると見ているが、テスラを打ち負かす可能性のある競合他社は沢山存在するのが現状である。
結論
私個人としては、テスラは投資家の懸念にもかかわらず、今後数年間は成長を続け、プラスのキャッシュフローを提供する態勢が整っていると信じている。
サイバートラックは非常にうまくいく可能性があり、同社の他のセグメントも速いペースで成長している。
私は、個人的には、強力なサポートとなると考えている200ドルのレベルに到達したことからも、テスラ株に対して「強気」で見ている。
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