やや強気テラステラス(TU)の将来性は?予想配当利回り6%は魅力的!高配当テレコム株のバリュエーションと今後の株価見通しに迫る!

- 本稿では、テラス(TU:予想配当利回り6.1%)の最新決算と配当推移、さらに、同社の財務パフォーマンスを詳細な分析を通じて、同社の今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
- カナダの通信市場は寡占状態にあり、BCE、テラス、Rogers Communicationsの3社が市場の90%を占める中で、積極的な移民政策による人口増加が通信サービス需要を拡大しています。
- テラスは、高配当利回り6.1%を誇る通信大手であり、ヘルスケアや農業技術など成長分野への事業拡大とともに、堅実な財務基盤を持っています。
- 同社は、フリー・キャッシュ・フローの増加を背景に、2023年から2025年まで年7〜10%の増配を見込み、長期的な株主価値創造を目指しています。
はじめに
カナダにおける通信事業は寡占状態にあり、BCE社(BCE)、Telus社(TU)、Rogers Communications社(RCI)の3社で人口4000万人のカナダにおける市場シェアの90%近くを占めている。
通信サービスはデジタル経済において最も重要な要件であり、カナダ人は世界で最も高い料金を支払っている。
カナダ政府は、2023年に46万5,000人の永住権保持者を追加し、移民レベルを前例のない速度まで引き上げる野心的な計画を推進している。
この数字は、2024年には48万5,000人、2025年には50万人とさらに増加すると予想されている。
注目すべきは、2023年の移民予測はすでに2025年の目標を上回っていることである。
こうした移民の流入は、現在の人口増加率2.7%に寄与しており、1957年以来最高の年間増加率を記録している。
先進国の中では、カナダが最も高い人口増加率を誇っているが、これは同国の積極的な移民受け入れ目標が後押ししている。
カナダでは若年層の人口が急増しており、インターネット接続や電気通信サービスへの需要が大きく伸びることが予想される。
そこで、高配当で魅力的なテラス・コーポレーションについて話していきたい。
テラス(TU:年間予想配当利回り:6.1%)
テラス(TU)は、カナダの電気通信業界の大手企業で、住宅および法人顧客にサービスを提供している。
技術革新とテクノロジーに重点を置き、従来の電気通信サービス以外にも、Telus HealthやTelus Agriculture & Consumer Goodsといった事業にも拡大している。
Telusテクノロジー・ソリューション部門:モバイル技術から生じるネットワーク収入と機器販売、データ収入(ホスティング、マネージド情報技術、クラウドベースのサービス、ホーム&ビジネスセキュリティなどのプロフェッショナルサービス等)が含まれる。
Telus Health部門:福利厚生管理などのソフトウェアとテクノロジー・ソリューションを提供。
Telus Agriculture and Consumer Goods部門:ソフトウェア、データ管理、データ分析主導のスマートフードチェーンおよび消費財技術を提供。
2023年第3四半期、同社の営業収入は50億ドルで、前年同期比7.2%増となった。
さらに、純利益は前年同期比75%増と著しく急増し、競争の激しい市場における同社の財務力を裏付けている。
テラスは投資適格BBBの格付けを誇り、厳しい信用市場における財務の安定性と信用力を示している。
長期債務の加重平均コストは4.33%、平均借入期間は11.5年であることから、この金利サイクルの影響を比較的受けずに乗り切ることができる。
堅調な財務指標に加え、テルスは30億ドル以上の流動性を確保して第3四半期を終えた。
この資金的余裕により、同社は市場の不確実性を乗り切り、戦略的機会を追求する上で柔軟性を持つことができると見ている。
2023年度の営業収益は前年比9.5~11.5%増、フリー・キャッシュ・フローは最大15億ドルを見込んでいる。
このフリー・キャッシュ・フローによって年間配当は90%の配当性向となる。
経営陣は、フリー・キャッシュ・フローの60~75%の配当としての支払いを維持することを表明しており、足元のフリー・キャッシュ・フロー成長路線を継続すれば達成可能である。
同社は、2023年から2025年まで毎年7〜10%の増配を予想し、配当の成長について野心的な計画を立てている。
現在の配当利回りは、年率換算で6.1%という驚異的な水準であり、長期的な価値創造と、ヘルスケアや農業技術といった成長分野への事業拡大を目指す同社に投資する魅力的なインセンティブを投資家に提供している。
テラス(TU)に対しる結論
同社は財務力と株主価値への明確なコミットメントを併せ持つ通信大企業として浮上している。
同社の第3四半期の目覚ましい業績は、長期的な成長予測と社内における配当の優先順位を再確認するものであった。
同社は今後も業界の動向を見極め、伝統的な電気通信事業以外の新たな成長事業にも進出し、成長を推進していくことが予想される。
以上より、投資家は、同社株式に対して、配当の増加とともに有望な将来を期待することができると見ている。
※続きは「AT&T(T)で配当生活!予想配当利回り6.7%は魅力的!高配当テレコム株のバリュエーションと将来性に迫る!」をご覧ください。
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