やや強気ウェイスト・マネジメントウェイスト・マネジメント(WM:予想配当利回り1.6%)& ウォルマート(WMT:予想配当利回り1.6%)の今後の見通し

- 今月は、世界で最も儲かっているゴミ収集業者、ウェイスト・マネジメント(WM:予想配当利回り1.6%)について触れたい。
- そして、今月2番目の銘柄は、紹介するまでもないだろうが、世界最大の小売業者、ウォルマート(WMT:予想配当利回り1.6%)である。
ウェイスト・マネジメント(NYSE:WM)
ウェイスト・マネジメント(WM)のトラックがゴロゴロと近所を走っているのを見たことがあるだろう。
同社は15,000以上の収集ルートと254の埋立地を運営している 。
しかし、単にゴミを集めるだけでなく、同社はリサイクル・回収施設や、埋立地からガスを生み出す再生可能エネルギーを通じて、ゴミから利益を得る方法を見出している。
同社はゴミを天然ガスに変換し、それを自社のトラックの燃料としている。
希少な人間の労働力を代替するために自動化が必要だと私が言ったことを覚えているだろうか?
実際に、同社は、自動化されたリサイクル施設に投資している。
同社は、ゴミ収集という不快な仕事を、競合他社がほとんどいない収益性の高いビジネスに変えたのである。
この会社は、ゴミの運搬と処理で25%から30%の株主資本利益率を定期的に生み出している。
また、その利益を配当の上昇に変えている(Figure 17)。
同社は高配当企業ではない。
なぜなら、現在の配当利回りはわずか1.6%だからである。
しかし、同社は、毎年時計仕掛けのように増配しているので、これは完璧なフォーエバー・ストックであるとみている。
過去2年間だけでも22%、過去10年間では92%増配している。
私が欲しい株は
- 不況に強い
- 政府債務超過に強い
- インフレに強い
そして、同社は、これらの条件をすべて満たしているため、これ以上言及することは無いのが現状である。
その為、私個人としては、同社の株式を永久保有銘柄と見ている。
ウォルマート(NYSE:WMT)
ウォルマート(WMT)は伝統的な「配当株」ではない。
なぜなら、常に低配当株であり、今日の利回りは約1.6%である。
しかし、私たちは利回りのためにウォルマートを買っているのではない。
私達は、この銘柄が、ハルマゲドンすらも乗り越えることができる様な銘柄であると考えるから保有するのである。
上述のウェイスト・マネジメントで述べたように、私は不況に強く、政府の債務超過に強く、インフレに強い企業を求めている。
そして、ウォルマートは、その全てを満たしている。
ウォルマートに関する私の永遠の思い出は、2005年のハリケーン・カトリーナへの対応だろう。
ウォルマートの物流システムは、米軍では対応できない規模で、ハリケーン難民に食料と水を届けることができた。
政府が失敗したとき、ウォルマートは成功したのである。
そしてそれは、年月が経つにつれて更に強力になっている。
ウォルマートは人工知能にも多額の投資を行っており、今年のクリスマスにはAIを使って在庫管理を行っている。
ウォルマートのシステムは、特定の地域で売れ筋の玩具を認識し、人手を介さずに自動的にその商品をその店舗に多く送っている。
同社によれば、今年は、15%以上の店舗が自動配送センターから商品を受け取ることになり、トラックから商品をより早く、より効率的に売り場に並べることができているとのことである 。
ウォルマートは「エブリデイ・ロープライス(毎日低価格)」を提供することで名声を築いたが、それは冷酷なまでにコストを管理しているからこそ可能なのである。
人件費もその一つであり、経費を徹底的に削減することをアイデンティティとしている企業にとって、平均時給17.50ドルが許容できる水準ではない 。
もし、同社が時給17.50ドルを支払わなければならないのであれば、同社はAIやオートメーション技術を駆使して労働時間を代替することで、より少ない人員から、より多くの生産性を生み出すことに努めることは間違いない。
その為、私個人としては、ウォルマートの株式を永久保有銘柄と見ている。
さらに、その他のウェイスト・マネジメント(WM)に関するレポートに関心がございましたら、是非、こちらのリンクより、ウェイスト・マネジメントのページにアクセスしていただければと思います。
アナリスト紹介:チャールズ・ サイズモア / CFA
📍バリュー・インカム担当
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