※「Part 2:AT&T(T)とベライゾン(VZ)どちらが魅力的?設備投資と財務状況の比較を通じて、両社の今後の成長見通しと将来性に迫る!」の続き

3部作のPart 3である本稿でも、引き続き情報通信業界の投資環境を分析していくが、本稿では業界のリーダーであるAT&T(T)とベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の配当政策とバリュエーション指標を分析していく。投資家が常に変化する市場環境でリターンと成長の機会を追求する中、米国情報通信セクターの配当の持続可能性とバリュエーションを理解することは重要である。
配当収入重視のインカム投資家にとって、配当は株式を保有することによる報酬である。そして、投資収益率と配当の安全性は、この報酬の安定性を確保するために評価すべき重要な指標である。

(出典:筆者作成)
Jun-24:2024年6月
Dividend:配当
Yield:予想配当利回り
FY 2024 EPS Payout Ratio (Projected):2024年度の予想EPSベースの配当性向
FY 2024 FCF Payout Ratio (Projected):2024年度の予想フリー・キャッシュフローベースの配当性向
※ベライゾン・コミュニケーションズの配当性向の計算は、2024年9月に3%の増配を実施することを前提としている。
※AT&Tの配当性向の計算は、2023年度と同じ配当水準を前提としている。
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)は、17年連続増配という堅実な株主還元実績を誇っている。同社の四半期配当金は1株当たり0.665ドルとなっており、年率換算の予想配当利回りは6.6%となっている。 2024年の予想EPSは4.5~4.7ドルであることから、9月に3%の増配があると仮定すると、2024年度の配当性向は約58%となり、株主への配当支払いが増加するという見通しの明るさを示している。

(出典:YCharts)
一方で、AT&T(T)の配当の歴史は少々物議を醸している。同社は2021年、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)のスピンオフ発表を受けて配当支払いの凍結を決定し、配当貴族(25年間以上連続して増配している優良配当銘柄に与えられる称号)の地位を失ったという背景がある。A
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