以前の投稿では、Bessemer Venturesの分析を参考にして、Rule of 40(40%ルール)の分析をRule of Xに置き換えることについて言及した。
※Bessemer Venture Partners(BVP)は、米国を拠点とする著名なベンチャーキャピタル(VC)ファームで、テクノロジー、医療、消費者向け製品など、さまざまな業界の初期段階から成長段階の企業に投資を行っている。BVPは、過去にLinkedIn、ショッピファイ(SHOP)、トゥイリオ(TWLO)、ピンタレスト(PINS)などの成功したスタートアップへの投資実績を持ち、これまでに多くの企業を支援してきている。
彼らの分析によれば、企業の評価額はFCF(フリー・キャッシュフロー)マージンよりも売上高成長率との相関が高いことが示されている。Bessemerは、売上高の成長が企業価値に対して複利的な影響を与える一方で、FCFマージンは線形的な影響を与えるという概念に基づいてこの結論を導いている。
例えば、企業Xが今後10年間で30%のCAGR(年平均成長率)で成長し、FCFマージンが10%で一定であると仮定する。一方、企業Yは今後10年間で10%のCAGRで成長し、FCFマージンが30%で一定であるとする。
企業X:1.3^10 * 0.1 = 1.37
企業Y:1.1^10 * 0.3 = 0.78
この単純な計算は、成長の複利効果とFCFマージンの将来価値への線形性を明確に示している。これが長期的な期間においてのみ成り立つことに注意すべきであり、5年間の期間では10%の成長と30%のFCFマージンの方(企業Yのケース)が優れていることが示される。
このため、Bessemerは成長がFCFマージンの2〜3倍、中央値で2.3倍の価値があると主張している。時間ができ次第、この主張の妥当性を確認するために独自のリサーチを行う予定である。以下にRule of Xの公式を示す。
Rule of X = (NTM成長 * 乗数) + LTM FCFマージン
※NTM(Next Twelve Months):今後12ヵ月間
※LTM(Last Twelve Months):直近過去12ヵ月間
そして、我々は、Bessemerの分析の中央値である2.3倍の乗数を使
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