昨日の米国株式市場は、本日の利下げ発表を前に様子見の状態でした。
私の予想では、FRBは0.25%の利下げを行うと見ています。
FRBのパウエル議長は、0.25%か0.50%かの数値そのものよりも、初回で0.50%の利下げを行うことの意味合いを懸念しているようです。
過去に初回で0.50%の利下げを行ったのは、景気後退を控えていた時だけです。
期待外れだと感じる人もいるかもしれませんが、パウエル議長はその後の記者会見でハト派的な姿勢を示し、残りの2回の会合でさらなる利下げの可能性を示唆することで市場の不安を和らげるでしょう。
そして、それによって市場には安心感が広がるでしょう。
仮にFRBの決定を受けて株式市場が一時的に売られたとしても、その後の数時間から数日で積極的な買い戻しが起こると考えます。
最初の利下げの後は、段階的かつ慎重な利下げが今後の会合ごとに行われ、最終的に3.00-3.50%の中立金利に達すると見込んでいます。

(出所:Finviz)
昨日の経済指標は、経済の堅調さへの不安を和らげるものでした。
8月の米国工業生産は、7月のハリケーンによる落ち込みから0.8%増加し、自動車生産の大幅な伸びが製造業全体を押し上げました。
そして、このセクターは、利下げの恩恵を最も受けると見ています。
借入コストの低下により、高価格な耐久財への需要が増えるからです。
特に住宅ローン金利が下がれば、住宅需要が増加し、その効果はさらに大きくなるでしょう。
8月の増加は、前月のハリケーン・ベリルによる落ち込みを受け、予想を上回る結果となりました。

(出所:Bloomberg)
8月の小売売上高は前月比で0.1%増加し、予想されていた0.2%の減少を上回りました。
また、7月の数字も上方修正されました。GDPの計算に使われる食品サービス、自動車、建築資材、ガソリンを除いたコントロールグループの売上高も0.3%増加しています。
この数字は、過去3カ月で年率5.7%の増加ペースとなっており、消費者が厳しい状況にあるとは言えません。
消費者支出の増加は雇用の増加につながるため、先月の雇用統計で示されたほど労働市場が悪化していないことがわかります。
これがパウエル議長が0.25%の利下げから始めると考える理由の一つです。
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