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10/10/2024

原子力発電の課題と将来性:原子力エネルギーはコスト負担が大きいが、安定性はAIブームによる電力需要を支える上で不可欠?

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ダグラス・ オローリンダグラス・ オローリン
記事要約
  • 本稿では、AIブームで電力需要が急騰し、原子力エネルギーへの注目が集まる中、原子力発電が抱える課題と将来性を詳しく解説していきます。
  • 1970年代、アメリカでは原子力発電が次の大きなエネルギー源として期待されていましたが、建設コストや資金調達の難しさから、その成長は鈍化しました。 
  • ウェスティングハウス(Westinghouse)が開発したAP1000は先進的な原子炉でしたが、コスト超過と遅延により、最終的に2017年に同社の子会社は破産しました。 
  • 一方で、経済的な負担は大きいものの、原子力は再生可能エネルギーに比べて安定した電力供給を提供できるため、特にAIの大規模運用において注目されています。
この記事は約 9 分で読むことができます。(記事文字数:約 4,600 文字)

※「原子力エネルギー分野の現状と今後の見通し:AIブームによりエネルギー需要急騰!マイクロソフトもスリーマイル島を再稼働!」の続き

原子力とウェスティングハウス(Westinghouse)の衰退

1975年、原子力エネルギーは次の大きなエネルギー源として期待されていました。多くの大型原子炉が次々と稼働を始め、やがて石炭に次ぐアメリカの主要なエネルギー源になると考えられていたのです。

(出所:ウェスティングハウスのPWR)

しかし、当時のアメリカ人は、その時点が原子力のピークであることを予想していませんでした。1974年には12基の原子炉が新たに稼働し、1980年代半ばにも原子炉の稼働ピークがありましたが、チェルノブイリ事故などの影響で人々の不安が高まり、原子力エネルギーの拡大は徐々に鈍化していきました。

アメリカの原子力発電所の大半は1970~1980年代に建設されており、1974年には12基の原子炉が稼働を開始

(出所:DOEのLiftoffプレゼンテーション資料)

ただし、原子力の減速は、これらの重大な事故が起こる前の1970年代からすでに始まっていました。その理由は何だったのでしょうか?

AP1000の失敗

AP1000(ウェスティングハウスが設計した最先端のPWR)の失敗(Nukegate:米国サウスカロライナ州で計画された原子力発電所の建設プロジェクトに関連するスキャンダル)について詳しく説明する前に、まず原子力発電所のデメリットについて触れておきましょう。1970年代になると、アメリカでの原子力発電所の建設期間が急激に延び始めました。下記の「一夜で完成した場合のコスト」(overnight costs)とは、原子力発電所が一晩で完成したと仮定した場合の総コストを指しますが、このコストは1970年代を通じて大幅に上昇しました。

(出所:ウェスティングハウスのPWR)

さらに、建設期間も長期化していきました。発電所は大型化し、出力も増大し、また、安全性の向上や設計の簡素化といったさまざまな技術革新が追加されました。しかし、それに伴って市場に投入されるまでの時間がさらに長くなり、これが原子力発電の最大の課題となりました。

(出所:ウェスティングハウスのPWR)

原子力発電所のコストはほぼすべて資本費用で構成されており、「一夜で完成した場合のコスト」が増加すると、プロジェクト全体の費用が

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