2024年10月23日の米国株式市場は、主要指数が1ヶ月以上ぶりに大きく下落しましたが、その原因は米国の長期金利の上昇です。

(出所:Finviz)
ただし、10年物米国債の利回りが4.24%に達したことを大きな逆風とは見ていません。
むしろ、1ヶ月前にFRBが短期金利を0.5%引き下げた際、10年債の利回りが3.64%にとどまり、イールドカーブが逆転していたことを考えると、今の状況は経済が当時の予想よりもはるかに強固であることを示していると考えています。
当時は、経済成長の減速が懸念されていましたが、雇用の回復や第3四半期のGDP成長率が3%を超える見込みとなった今、その心配はなくなりました。
債券利回りの上昇は、先月の行き過ぎた低金利からの調整にすぎず、イールドカーブの正常化が始まったものと見ています。
とはいえ、長期金利が急に上昇すると、株価はその逆に動く傾向があります。
これは、株式が長期的な資産であり、その価値を将来のキャッシュフローを長期金利で割り引いて評価するため、金利が上がると将来の利益に対して投資家が支払う価格が低くなるからです。
しかし、長期金利の上昇が経済成長の加速によるものであれば、株式が長期的に好調を維持する可能性は十分にあると見ています。

(出所:Bloomberg)
FRBが最初に利下げを行って以来、短期・長期金利が上昇していることは、もし兆候とすれば、良い方向を示していると言えます。
米国2年債と10年債の利回りが上昇している状況は、1995年とほぼ同じで、当時のFRBのグリーンスパン議長は経済の「ソフトランディング」を成功させました。
短期金利が4%に戻っているのは、投資家が経済がさらなる急激な金融緩和を必要としていないと判断しているからです。
そのため、利下げは、インフレが緩やかに進行し、経済が拡大を続ける中で、慎重かつ段階的に進められるべきだと考えます。
1995年と2024年、最初の利下げ後に2年物利回りが上昇

(出所:Bloomberg)
同様に、経済拡大が続くとの期待から、長期金利が短期金利を上回り始めています。
実際に、過去1ヶ月の経済指標は予想を上回る結果が続いています。
もし悲観的な見方をする人であれば、過去1ヶ月の米国債利回りの動きを大げさに捉えてし
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