11/20/2024

【Part 1:後編】半導体業界の将来性とは?大手テクノロジー企業の半導体業界における取り組みを徹底解説!

A close up view of a blue and black fabricコンヴェクィティ  コンヴェクィティ
記事要約
  • 本稿では、大手テクノロジー企業各社の半導体業界における取り組みの詳細な分析を通じて、半導体業界の将来性を詳しく解説していきます。
  • 領域特化型アーキテクチャ(DSA)や特化型チップは、高性能と効率性を実現する鍵であり、エヌビディアやアップルなどの企業がその分野でリーダーシップを発揮しています。 
  • ハイパースケール企業は、独自のカスタムシリコンを開発して長期的なコスト削減とインフラ効率化を目指しており、ASICベンダーの支援を受けて競争力を強化しています。 
  • 先端ノード設計の高コストがスタートアップの参入を妨げ、大手企業が圧倒的に有利な状況となっており、一般投資家が得られる投資機会は限られているように見えます。
この記事は約 12 分で読むことができます。(記事文字数:約 6,100 文字)

※「【Part 1:前編】SysMooreとは?次の10年の半導体業界の見通しとムーアの法則が直面する課題を徹底解説!」の続き

【Part 1:前編】ではムーアの法則が直面する課題と、SysMooreへと移行している現状について詳しく解説しています。

その為、本稿での内容への理解をより深めるために、是非、インベストリンゴのプラットフォーム上にて、【Part 1:前編】も併せてご覧いただければと思います。

DSA・RISC-V・異種コンピューティング

性能向上の鍵は、特化型チップにあります。

ASICは一般的なCPUと比べて最大100倍の効率を発揮しますが、汎用性が低いという課題があります。

ASICとは、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit)の略で、特定のタスクを効率的に実行するために設計された専用ハードウェアです。

これに対し、RISC(Reduced Instruction Set Computer:縮小命令セットコンピュータ)の提唱者であるデビッド・パターソンが提唱した領域特化アーキテクチャ(DSA: Domain Specific Architecture)は、高い性能と一定の汎用性を両立するアプローチです。

RISCとは、コンピュータアーキテクチャの設計手法の一つで、シンプルで効率的な命令セットを採用することで、処理速度を向上させ、ハードウェア設計を簡素化することを目的としています。

彼の構想では、小型CPUがタスク管理を行い、複数の領域特化型アクセラレータを搭載したSoC(システムオンチップ)を活用します。

この設計では、重要な領域を見極めて最適化し、さらにオープンソースのRISC-V CPUコアを使用することで、コスト削減と迅速な開発を実現します。

エヌビディア(NVDA)のGPU、特にA100やH100は、DSA SoCの代表例です。

これらの製品は、汎用CUDAコア(エヌビディアのGPUに搭載されている並列計算処理ユニットで、主にグラフィックスや計算処理を高速化するために使用される)に加え、テンソルコア(エヌビディアがAI計算を高速化するために設計した専用ハードウェアユニットで、主に行列演算に特化)やトランスフォーマーコア(エヌビディアが生成AIや自然言語処理向けに最適化した専用ハードウェアユニット)といった

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