S&P500は、新たな過去最高値を次々と更新しており、昨日で今年56回目の更新となりましたが、指数全体にはやや疲れが見え始めているようにも見えます。
2025年への不透明感が高まる中でも、ボラティリティは日々極めて低い水準にとどまっており、多くの投資家は年末のラリーに向けてフルインベストメントを維持しようとしています。
年初から弱気派は「歴史的に高いバリュエーションが強気相場を止めるだろう」と警告してきましたが、バリュエーションがタイミングを計るには不適切な指標であることを見落としていました。
バリュエーションは長期的な投資判断には重要ですが、数カ月から数年といった短期~中期の期間ではほとんど意味を持たないと考えています。
一方、市場全体が本格的な調整に入るには、センチメント(投資家心理)やポジショニング(資金配分)の過熱が必要ですが、これらはすでに危険な水準に達しつつあるようです。
このため、他の多くの投資家がそうしていない今こそ、ポートフォリオの一部を現金化するタイミングだと考えています。
フルインベストメントの状態では、市場で新たなチャンスが訪れても活用する余地がなくなってしまいます。
資産運用者は米国株先物に対してほぼ過去最高水準のロングポジションを保有しています。

(出所:Bloomberg)
投資家心理やポジショニングが極端に偏ると、市場全体の調整が起きやすい状況が生まれます。
現在の強気相場が2022年10月に始まって以来、10%の調整を含む5回の調整局面を確認しています。
バリュエーションが「魅力的」から「適正」そして「割高」に近づくにつれ、調整の可能性は高まりますが、最も重要なのは経済や市場の基盤となる要素です。
これらは、私が日々のレポートで追跡している変化率を通じて分析しています。
経済成長が順調で、市場の基盤が引き続き改善している限り、調整や一時的な下落はむしろ買いの好機だと考えています。
しかし、バリュエーション、投資家心理、ポジショニングが極端に偏り、それに加えて基盤が悪化し始めた場合、通常の調整が弱気相場へと転じる可能性があります。
現時点ではそうした状況は見られません。
ただし、割高になった銘柄の利益を確定し、一部を現金化するのは、現時点で賢明な選択と言えるでしょう。
一昨日発表された労働市
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