米国株はバブルなのか?バリュエーションは高止まりも、控えめな信用取引残高が意味することとは?
- 本稿では、米国株式市場のバリュエーションが高止まりする中で、「米国株はバブルなのか?」という疑問に答えるべく、信用取引残高の水準を含む、様々な経済指標の分析を通じて、今後の米国経済、並びに、米国株式市場の見通しを詳しく解説していきます。
- 米国経済はインフレ率が低下し、雇用動態も堅調で「ソフトランディング」の可能性が高いと見られるが、CPIの住居費の影響や雇用の構造的変化に注視が必要です。
- 信用取引残高は市場のピークやバブルを示す重要な指標とされ、現在は慎重な投資姿勢が続いているものの、今後の動向次第で市場リスクが高まる可能性があります。
- 私が開発した「マクロマトリックス」に新たに追加された指標を活用することで、市場の転換点を予測し、経済の動向をより精緻に把握することが可能です。
今後の米国経済&米国株見通し
マクロ経済データが次々と発表されており、今のところ順調な流れが続いています。
インフレ率は落ち着きを見せ、住宅関連を除けばすでに目標を下回っています。
一方で、雇用統計は堅調な結果を示したものの、失業率は先月やや上昇しました。
現時点ではデータはおおむね良好と言えるでしょう。
私は自身で作成した「マクロマトリックス」という方法を用いてアメリカと世界経済の動向を追跡していますが、今日、新たな指標をこの「マクロマトリックス」に追加しました。
この指標は市場のピークを予測するうえで非常に有効であることが証明されており、現在の示唆内容に驚かれるかもしれません。
本稿で分かることは下記の通りです:
・インフレがすでに目標を下回っている理由
・雇用統計がソフトランディングの可能性を示している理由
・市場のピークを予測する方法、この指標の活用術
・今後の米国経済についての私の見解
では詳細に入っていきましょう!
CPI(消費者物価指数)の結果と住居費について
11月のCPIは前月比で0.3%上昇し、食品とエネルギーを除いたコアCPIも同じく0.3%上昇しました。
これを年率に換算すると、それぞれ2.7%と3.3%に相当します。
住居費(主に賃料の変動を反映)は前年比で4.7%上昇しており、全体のCPI上昇分の40%を占めています。
ただし、この計算には新規の賃貸契約だけでなく、既存のすべての賃貸契約が含まれています。
例えば、10カ月前に締結された前回より5%高い契約も、先月の価格が下がった契約と同じようにCPIに影響を与えます。
古い契約が更新され、新しい賃貸契約に置き換わるにつれて、住居費によるインフレは今後さらに緩やかになると予想されています。
リアルタイムの住居費データについて
もし労働統計局(BLS)がリアルタイムの賃貸データ、たとえばApartment Listの推定による0.6%の減少を反映していたなら、CPI(消費者物価指数)はすでにFRB(連邦準備制度)の目標である2%を下回っていたでしょう。
FRBの政策担当者はこのギャップを認識しており、これが9月の利下げ開始の判断に影響を与えた可能性があります。
今後、CPIの他の項目が2%を超えるペースで上昇する可能性はあるものの、住居費は現在のCPIにおける最も大きな要因であり、その減少傾向はこれからも続くと見込まれています。
全国賃料
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