【半導体:Part 4】GAA(Gate All Around:ゲート・オール・アラウンド)構造における主な変更点とは?
- 本編は、半導体市場における注目のテクノロジー、GAA(Gate All Around:ゲート・オール・アラウンド)の現状と将来性を詳細に分析した長編レポートとなり、4つの章で構成されています。
- 本稿Part 4では、GAA(Gate All Around:ゲート・オール・アラウンド)構造における主な変更点に関して詳しく解説していきます。
- GAAは、FinFETから進化した製造技術で、ナノシート構造、選択的エッチング、高精度のeBeam計測、原子層堆積(ALD)などが特徴です。
- GAAでは、エピタキシャル成長によるナノシート作成や、1000:1以上の選択比を持つ選択的エッチング、高解像度の電子ビーム計測が重要視されています。
- GAAへの移行は「革命」ではなく「進化」と位置づけられ、TSMCは技術リーダーシップを維持すると予想される一方、サムスンやインテルには課題が残る可能性があります。
※「【半導体:Part 3】トランジスタの進化とGAA(Gate All Around:ゲート・オール・アラウンド)の関係とは?」の続き
前章では、半導体トランジスタの進化とGAA(Gate All Around:ゲート・オール・アラウンド)の関係を詳しく解説しております。
本稿の内容への理解をより深めるために、是非、インベストリンゴのプラットフォーム上にて、前章も併せてご覧ください。


GAA(Gate All Around:ゲート・オール・アラウンド)の主な変更点
アプライド・マテリアルズ(AMAT)のビデオを参考に、GAA製造工程で際立っているポイントをいくつか紹介します。
1. 積層ナノシートの作成
これはFinFETのフィンを作るよりも複雑に見えますが、基本的な考え方は同じです。
トランジスタのゲートとなるナノシートは、FinFETのフィンと同様にシリコンウェハー上に積み重ねて構築されます。
この工程では、シリコンとシリコン・ゲルマニウム(SiGe)を交互に成膜するエピタキシャル成長プロセス(基板の結晶構造に合わせて、その上に新しい結晶層を成長させる技術)を使用し、各層の厚さは約35原子分です。
2. 選択的エッチング
エッチングは半導体製造において常に重要なプロセスですが、GAAではトランジスタの形成に必要なトレンチやスペーサーの精密な寸法を確保するために、500:1という非常に高い選択比が要求されます。
これは非常に厳しい条件です。
この点については、SemiEngineeringの記事でGAAにおける選択的エッチングの詳細が紹介されています。
(原文)“Selective etching refers to the process of removing material with extreme selectivity at >1000:1, and little material loss: <2Å or one monolayer of atoms. To put that into context, normal etch selectivity is in the 20:1 range,” said Ian Latchford, director of product marketing at Lam Research.
(日本語訳)「選択的エッチ
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