01/04/2025

【半導体:Part 2】注目のAI半導体関連銘柄と今後のAI半導体市場の見通し:在庫の増加ペースが売上高を上回っている点には要警戒?

a computer generated image of the letter aダグラス・ オローリンダグラス・ オローリン
記事要約
  • 本編は、注目の半導体セクターの2024年度の振り返りと今後の見通しに関する詳細な長編レポートであり、6の章で構成されています。 
  • 本稿Part 2では、2024年度のグローバル半導体関連銘柄の株価パフォーマンスの比較を通じて割安に放置されている可能性のある銘柄、並びに、注目のAI半導体関連銘柄と今後のAI半導体市場の見通しに関して詳しく解説していきます。
  • 2024年の半導体市場では、AI関連分野が大幅な成長を遂げた一方、AI以外の分野は停滞しており、エヌビディアやブロードコムなどの特定の銘柄が市場を牽引しました。
  • バリュエーションの観点からは、割安と判断される銘柄がいくつかあり、特にAMDやモノリシック・パワー・システムズに投資チャンスとして注目しています。
  • AI半導体市場は今後も成長が見込まれていますが、過去の勢いを維持するのは難しく、在庫と売上のバランスが重要な課題となる可能性があります。
この記事は約 7 分で読むことができます。(記事文字数:約 3,700 文字)

※「【半導体:Part 1】最新の半導体市場動向:2024年度はAI関連が驚異的な成長を遂げた一方で、AI関連以外の半導体分野は停滞!」の続き

前章では、2024年度末時点のAIやスマートフォン関連等を含む、最新の半導体市場動向に関して詳しく解説しております。

本稿の内容への理解をより深めるために、是非、インベストリンゴのプラットフォーム上にて、前章も併せてご覧ください。

2024年の振り返り

さて、株式市場の話に戻りましょう。皮肉なことに、2024年の半導体セクターは、エヌビディア(NVDA)、クレド・テクノロジーCRDO)、コヒレントCOHR)、アステラ・ラブズ(ALAB)、ブロードコム(AVGO)、アドバンテスト、マーベル・テクノロジー(MRVL)、TSMC(TSM)、アーム・ホールディングス(ARM)といった銘柄を保有していなかった人にとっては、厳しい年でした。他にも小型株でいくつか挙げるべき企業があるかもしれませんが、全体としてはこの認識で間違いないでしょう。

その裏では多くの苦境がありました。前時代の大きな勝者の一つであるASML(ASML)は横ばいでしたが、サムスン電子(005930.KS)は30%、AMD(AMD)は18%も下落しました。それに続く主要な10社、具体的にはテキサス・インスツルメンツTXN)、クアルコム(QCOM)、アプライド・マテリアルズAMAT)、アナログ・デバイセズADI)、マイクロン・テクノロジーMU)、KLA(KLAC)、インテル(INTC)を見ると、大半が低い2桁成長で推移した一方、インテルは驚くべきことに60%も下落しました。このような結果のばらつきは、これまで比較的リターンが安定していたこの業界では非常に珍しいことです。

しかし、今年は状況が変わるかもしれません。AI関連のブームが終わるとは言い切れませんが、今年は「AI経済」の年になると考えています。3桁台のリターンが続く可能性は低く、半導体セクターや市場全体と同程度のパフォーマンスに落ち着くのではないでしょうか。再び驚異的な3桁成長を記録するような年にはならないと思います。

私が特に注目しているのは、企業のバリュエーションを過去の水準と比較する方法です。下記のチャートは、2023年時点と2024年時点のEV/EBITDA倍率における株価バリュエーションの比較を行っていま

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