私のお気に入りの市場の格言のひとつに、「物語は価格に従う」というものがあります。DeepSeek(ディープシーク)のケースでは、まさにこの言葉が当てはまります。本稿では、DeepSeekの概要をまとめるとともに、現在の「ムードのサイクル」のどの段階にあるのかについて詳しくお話しします。DeepSeekが面白いのは、わずか1か月前の状況とあまりにも対照的だからです。
まず、
DeepSeekは、中国・浙江省杭州市に拠点を置くAI企業で、2023年に設立されました。同社はオープンソースの大規模言語モデル(LLM)および生成AIプラットフォームの開発を行っており、特に数理推論やコーディング能力に強みを持っています。
2024年12月に発表された「DeepSeek-V3」モデルは、Mixture-of-Experts(MoE)アーキテクチャを採用し、6710億のパラメータを持ちながら効率的なトレーニングと推論を実現しています。
さらに、2025年1月には「DeepSeek-R1」や「Janus-Pro」といったモデルを公開し、AI業界で急速に注目を集めています。 DeepSeekのAIモデルは、開発や運用コストを大幅に抑えつつ、高い性能を発揮しており、特に数理推論やコーディング能力において優れた成果を示しています。
一方で、1か月前、NeurIPSの時期においては、「事前学習のスケーリング則が鈍化している」というのが支配的な見方でした。そのため、AIインフラへの投資は鈍化し、新たな設備への追加投資はリターンに見合わないと考えられていました。
しかし、SemiAnalysisは、その見解が誤りである理由を見事に説明しました。皮肉なことに、強化学習やアーキテクチャの進化が続くことが、その主な要因のひとつでした。事前学習のペースが落ちたことで、GPUの需要は「終わった」と考えられていたのです。
そして現在、DeepSeekは1月20日(2025年)に推論モデルを発表し、さらに12月26日(2024年)にはv3という小型モデルをリリースしました。この動向を注視していた人なら、「知能は測定不能なほど安価になる」というコンセプトがX上で話題になっていたことを知っているでしょう。しかし、金曜日から週末にかけて、この物語はさらに劇的な方向へと変わりま
Pro Plan専用コンテンツ

この記事の続きを読むには「Pro Plan」にアップグレードする必要があります。
── 主なPro Plan機能 ──
📊
全レポート無制限閲覧
📈
詳細な財務データ分析
🎯
アナリスト評価&配当履歴
🔔
お気に入り&フォロー通知