本稿では、私が注目する対応策について順を追ってご説明します。また、現在分かっている事実に基づいて背景をお伝えしますが、分からないことについての憶測にはあまり深入りしません。
私が取り上げたい主な問いは、「この苦しい時期がどのくらい続くのか」、そして「今この状況からどのような実践的な行動が取れるのか」という点です。
週末にかけて、現在進行中の関税戦争において何らかの前向きな進展があることを期待していました。ここで明確にしておきたいのは、これは政治の話ではないということです。皆さんもご自身の政治的な見解はここでは脇に置いていただき、現実に起きている事実に基づいて話を進めましょう。
多くの企業が今回の事態で大きな打撃を受けていることは、私も十分に理解しています。私のポートフォリオに含まれる企業の中にも、私がポートフォリオに組み入れをした当時の株価にすら戻れていないものもあります。
しかし現時点では、どの企業が完全に回復するのか、部分的に持ち直すのか、あるいは生き残れないのかを判断するのは不可能であるように見えます。
私自身としては、常に堅実なバランスシートを持つ強い企業に投資することを心がけてきました。なぜなら、景気が順調なときには企業の財務基盤に注目されることは少ないものの、状況が厳しくなると、その差が顕著に表れるからです。困難な局面では、負債が少ない、あるいは負債のない企業の方が柔軟に対応する余地があります。まさにそのことを念頭に置いて、私は常にバランスシートを最優先に考えて投資を行ってきたのです。
振り返ってみると、世界金融危機は2007年10月から2009年3月まで続きました。およそ18か月間で、その間に市場は56%下落しました。非常に恐ろしく、異常な時期でした。
ざっくりとした計算ですが、仮に今日市場がさらに3%下落すれば、すでに全体で25%以上の下落となります。
この状況は、世界金融危機のときのように深刻になるのでしょうか?もちろん、その可能性はあります。しかし、現実的かと聞かれれば、私はそうは思いません。
その理由はこうです。私は、2018年第4四半期の暴落、コロナショック、そして2022年の市場低迷を経験してきましたが、今回の苦しい局面は、始まりよりも終わりに近づいていると感じているからです
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