今は我慢のときであり、ヒーローを気取るべきときではないと考えています。
「反対意見を、反対派よりもうまく説明せよ」 ――チャーリー・マンガー
本稿では、私がなぜ慎重に市場への参入を検討し始めているのか、その思考プロセスを詳しくご説明します。株式に強気になることのメリットとデメリット、そして私が自身のポートフォリオに対して控えめながらも強気な姿勢をとりつつある理由についても述べていきます。
現在、米国株式市場は非常に速いスピードで動いています。ある日は株価が反発し、「最悪期は過ぎた」「V字回復に向かうかもしれない」といった楽観的な見方が広がります。別の日には、政府の発信が一貫性を欠いており、不透明感が再び高まります。
私の仕事は、将来を予測したり、大きなマクロ経済の見通しを立てたりすることではありません。今の最優先は、この不安定な局面を大きな損失なしに乗り切ることです。攻めに転じるべきタイミングは必ず来ますが、今はそのときではないと考えています。だからこそ、ここ数週間、私は辛抱強く構えてきました。
私が特に懸念しているのは、関税戦争による悪影響です。もしこれがインフレの加速を招けば、FRB(連邦準備制度)は利下げではなく、逆に利上げを余儀なくされる可能性があります。それは成長株にとって悪材料となるでしょう。
一方で、インフレが高止まりするのは明らかですし、現在の政治的なメッセージが状況を改善しているとは言い難いことも、私たちはよく理解しています。だからこそ、投資家として自問すべきなのは、「次に何が来るのか?」「今から6〜12ヶ月後に人々が注目しているのは何か?」ということです。
おそらく、今目にしているニュースの見出しは、将来的にはそれほど重要ではなくなっている可能性があります。多くの悪材料はすでに織り込まれているとも考えられます。ですので、極端に強気になれる状況ではないにせよ、今の段階で極端に弱気であり続けるのも難しいと感じています。
金利やインフレがどのように推移するか正確にはわからなくても、その不確実性を、市場にすでに織り込まれている恐怖感と比較して判断する必要があります。
実のところ、私はトランプ大統領が投資家に評価されているよりも柔軟に対応していると思っています。彼の対応の是非について議論することもで
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