関税爆弾が炸裂する前夜:なぜ今、リスク資産を手放すべきなのか?


株式市場がなぜ上昇しているのか、その理由は日に日に滑稽なものになっています。昨日読んだ記事によると、S&P500種株価指数がまたもや史上最高値を更新したのは、「トランプ大統領から関税に関するさらなるサプライズがなかった」からだそうです。まるで、これまでの関税が市場に何らかのダメージを与えたことなどなかったかのように。それどころか、今はどんなニュースも好材料と見なされています。投資家たちはさらなる利益を逃すまいと(FOMO、Fear of Missing Out と呼ばれる心理状態)、市場の隅々にまで広がるリスク資産に殺到しているのです。
今週に入ってからだけでも、大統領はブラジルに対する50%の関税を含む22カ国への関税引き上げを書簡で通達しました。これにより、コーヒー、オレンジジュース、鉄鉱石といった品物の価格は劇的に上昇するでしょう。しかし市場は、これらの関税が発効することはないかのように、あるいは米国の企業や消費者がその負担を負うことはないかのように反応しています。

(出典:Finviz)
私が、市場が意味のある規模で反落する可能性が高まっていると警告し続けているのは、ちょうど3ヶ月前の4月上旬に、投資家に対して過剰反応して株を売らないよう注意を促したのと同じ論理です。当時、大統領が報復関税を発表したことで市場は「売られすぎ」の状態にありましたが、私は「再び弱気派に惑わされるな」と助言しました。
その頃は経済の変化率が全体としてまだ改善傾向にありました。しかし今日、その状況は一変し、経済は緩やかに悪化し始めています。4月上旬以降の出来事を踏まえると、貿易政策という逆風が強まることで、経済成長、雇用、インフレのデータはさらに悪化する可能性が高いでしょう。3ヶ月前、状況は市場が認識していたほど悪くはありませんでした。そして今、状況は市場が認識しているほど良好では決してないのです。
(出典:Bloomberg)
これを書いている最中にも、大統領が8月1日からカナダからの全輸入品に35%の関税を課すというニュースが飛び込んできました。彼はさらに、他のほとんどの国からの輸入品に対しても15〜20%の「包括的関税」を適用することを示唆していま
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