米国株は本当に安泰?貿易協定の裏に潜む、消費減速を招く時限爆弾

ローレンス・ フラー- 貿易協定への楽観論
トランプ大統領がEUとの大型貿易協定を発表し、株式市場は最高値を更新。脅かされていた30%より低い15%の関税が設定されたことが好感されました。 - 見過ごされる家計への打撃
しかし関税は実質的な増税です。特に所得の低い層ほど負担が重い「逆進性」の性質を持ち、多くの世帯で可処分所得を圧迫する要因となります。 - 減税政策の落とし穴
一方、2026年に予定される減税は高所得者ほど恩恵が大きい「累進的」なもの。関税による負担増と合わせると、大半の世帯で実質的な負担は増えてしまいます。 - 忍び寄る消費減速の影
所得の大部分を消費に回す中間層以下の購買力が低下すれば、経済全体、特に一部産業で消費減速や雇用喪失につながるリスクが潜んでいます。