スタグフレーションの足音?インフレ再燃と消費減速が株式市場のラリーを失速させる


S&P 500は3日続落しました。MicrosoftとMeta Platformsが好決算を受けて上昇したにもかかわらず、投資家は本日が期限となっている「相互主義的関税」についてより強く懸念しているようです。この期限が近づくにつれ、AIへの熱狂、いわゆるAIユーフォリア(AIに対する熱狂的な期待感)を、関税という現実が覆い隠し始めるのではないかと私は懸念していました。
大統領は本日、新たな関税率をすべての貿易相手国に課す大統領令に署名すると見られています。ただし、EU、英国、日本、韓国は協定の枠組みで合意したため除外されます。大統領はすでにインドとブラジルに対して一方的な関税を発表しており、メキシコと中国はさらに90日間の延長が認められた模様です。これで貿易政策にある程度の確実性が見えた今、投資家は再び経済データに目を向けることになるでしょう。

(出典:Finviz)
FRB(米国連邦準備制度理事会)がインフレ指標として重視するPCE(個人消費支出)価格指数は、6月に0.3%上昇しました。これにより、年率換算では5月の2.5%から2.6%へと上昇しました。価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアPCE指数も0.3%上昇しましたが、年率では2.8%で横ばいでした。
先月のインフレは、衣料品、家庭用品、レクリエーション用品といった「財」の価格上昇によって引き起こされました。「財」のPCEは先月0.4%上昇しています。一方で「サービス」のPCEは0.2%の上昇にとどまり、一部相殺する形となりましたが、全体的なトレンドはもはや私たちにとって追い風ではありません。この状況は、FRBが9月に利下げを行うことをためらわせる要因となるでしょう。

(出典:Bloomberg)
今日、インフレは存在しないと主張する人もいますが、下のグラフは異なる状況を示しています。コアPCE(インフレ率)は2024年6月の2.6%から2025年6月には2.8%に上昇しました。この指標を見る限り、ディスインフレ(インフレ率が鈍化していく傾向)のトレンドは終わりを告げました。今後数ヶ月でコアPCEは3%を超え、過去2年間で最も高い水準に達する
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