米サービス業に急ブレーキ!FRBの利下げは市場を救えるか?


金曜日の株価下落から一転、月曜日に市場は見事な反発を見せました。しかし、その喜びは長く続きませんでした。米国経済の要であるサービス部門の成長が7月に失速寸前まで落ち込んだことを示す重要な経済レポートが発表されたためです。
発表元はISM(供給管理協会)という非営利団体ですが、もし政府機関であれば、その責任者は職を失っていたかもしれません。ISMサービス業景気指数は、前月の50.8から50.1へと急落。これは、景気の拡大と後退の分かれ目である「50」をかろうじて上回るだけの危険な水準です。さらに、将来の需要を示す新規受注指数も50.3と停滞に近く、8月の景気回復は期待薄と言えるでしょう。

(出典:Finviz)
このレポートは、私がここ数週間指摘してきた週間のガソリン小売使用量の前年比減少や、先月報告されたインフレ調整後の実質個人消費の横ばいといった傾向と一致しています。
また、ISMレポートで注目すべきは、輸出入がともに拡大から縮小へと転じた点です。これは、現在進行中の関税措置と貿易摩擦が直接的な原因です。私がますます慎重な姿勢を強めているのは、このレポートには今週から強化される関税や、大統領が新たに課すと示唆している半導体・医薬品への追加関税の影響がまだ反映されていないからです。これらの新たな関税が、需要やサービス部門の指標(支払価格を除く)を押し上げることはないでしょう。

(出典:Bloomberg)
実際、サービス部門における価格圧力は2022年10月以来の最高水準にまで強まっており、今後のインフレ報告にとっても悪い兆候です。
同時に、雇用指数は2ヶ月連続で縮小し、過去5ヶ月のうち4ヶ月がマイナスとなり、2020年6月以来の最も弱い水準に落ち込みました。これはISM製造業景気指数で見た雇用の状況とも一致しており、労働統計局が発表した6月と7月の雇用統計の下方修正を裏付ける形となっています。
この「より弱い成長、より高い物価、より少ない雇用」という組み合わせは、まさに私が警告してきたスタグフレーションの定義そのものです。
補足:スタグフレーションとは? 景気停滞を意味する「スタグネーション(Stagnation)」と「インフレーション(Inflation)」を
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