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08/13/2025

事業資産の先へ:テクノロジー投資家のためのROIC再定義

Redefining_ROIC_for_Tech_Investors
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コンヴェクィティ  コンヴェクィティ
記事要約
  • このプロジェクトでは、従来の「事業資産」ベースの指標から大きく脱却し、ソフトウェア企業のCEOが投下する資本の1ドル1ドルをどのように活用しているかを評価する「資本配分者ROIC」を構築します。
  • 投下資本(計算の分母となる資本)の範囲を、のれん(M&Aによる超過支払額)、未認識のSBC(株式報酬費用)、現金および投資、購入コミットメント、非流動の繰延収益にまで拡大します。これらの項目は、ソフトウェア企業がM&Aや人材獲得の資金をどのように調達しているかをより良く反映します。
  • 現在の純運転資本は従来通り投下資本から差し引かれますが、長期の顧客前受金、ROU資産(使用権資産)からリース負債を引いた額、そして資産計上されたコミッションも調整されます。これにより、SaaSモデルに典型的な「顧客からの資金前借り」による資本効率の高さを評価し、ROICが高まるように設計されています。
  • このカスタマイズされた計算式は、PANW(パロアルトネットワークス)、FTNT(フォーティネット)、META(メタ・プラットフォームズ)、PLTR(パランティア)、AVGO(ブロードコム)に適用され、標準的なアプローチとは非常に異なるROICプロファイルを生み出しました。
  • このROICフレームワークは継続的に改良していく予定です。購読者の皆様には、改善点や次にテストすべき特殊なケースについてご提案いただければ幸いです。
この記事は約 29 分で読むことができます。(記事文字数:約 14,700 文字)


※後日、ROICについては日本の会計実務や考え方の違いを別でレポート作成予定です。


なぜROICは重要なのか?

ROIC(投下資本利益率)は、成長性と経済的な収益性の両方を一つの数値で捉えることができる、単一で強力な指標です。

【用語解説】 ROIC (Return on Invested Capital)
ROIC(投下資本利益率)とは、企業が事業活動のために投じた元手(投下資本)を使って、どれだけ効率的に本業の利益を生み出せたかを示す指標です。「事業の本当の稼ぐ力」を測るものさしとされます。
【🇯🇵 日本との違い】
日本でも「伊藤レポート」以降、資本コストを意識した経営が求められる中で非常に重視されています。ただし、日本では主に経営管理指標として財務諸表ベースで使われるのに対し、米国のアナリストは本記事のように、経済的実態に合わせるために計算式に多くの「調整」を加える議論を活発に行います。

ここで、NOPAT(Net Operating Profit After Tax)は税引後営業利益、Invested Capitalは事業に投下された資本を意味します。この式は、企業が事業に投じた資本に対してどれだけ効率的に利益を生み出したかを示します。

【用語解説】 NOPATと投下資本
  • NOPAT(税引後営業利益): 本業の儲けを示す営業利益から、それに対応する法人税を差し引いた利益のことです。この概念は日米で同じです。
  • 投下資本 (Invested Capital): 事業活動のために投下された資金の合計額で、「事業の元手」です。株主資本と有利子負債を足して計算するのが基本ですが、本記事の核心は「この投下資本の定義こそが時代遅れだ」という点にあります。

成長性だけを見ても意味がありません。なぜなら、投資家が最終的に求めるのは収益性だからです。同様に、成長のない収益性も十分ではありません。なぜなら、停滞している企業は時間とともに市場シェアを失うリスクがあり、価格の引き下げや販売・マーケティング(S&M)および研究開発(R&D)費の増加を余儀なくされ、収益性が低下する可能性が高いからです。

「40%ルール」(売上成長率と利益率の合計が40%以上であることを良しとするSaaS企業の評価指標)のような複合的な指標でさえ、資本がどれだけ効率的に配分され、活用されたかを反映していないという点で不十

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