事業資産の先へ:テクノロジー投資家のためのROIC再定義

コンヴェクィティ - このプロジェクトでは、従来の「事業資産」ベースの指標から大きく脱却し、ソフトウェア企業のCEOが投下する資本の1ドル1ドルをどのように活用しているかを評価する「資本配分者ROIC」を構築します。
- 投下資本(計算の分母となる資本)の範囲を、のれん(M&Aによる超過支払額)、未認識のSBC(株式報酬費用)、現金および投資、購入コミットメント、非流動の繰延収益にまで拡大します。これらの項目は、ソフトウェア企業がM&Aや人材獲得の資金をどのように調達しているかをより良く反映します。
- 現在の純運転資本は従来通り投下資本から差し引かれますが、長期の顧客前受金、ROU資産(使用権資産)からリース負債を引いた額、そして資産計上されたコミッションも調整されます。これにより、SaaSモデルに典型的な「顧客からの資金前借り」による資本効率の高さを評価し、ROICが高まるように設計されています。
- このカスタマイズされた計算式は、PANW(パロアルトネットワークス)、FTNT(フォーティネット)、META(メタ・プラットフォームズ)、PLTR(パランティア)、AVGO(ブロードコム)に適用され、標準的なアプローチとは非常に異なるROICプロファイルを生み出しました。
- このROICフレームワークは継続的に改良していく予定です。購読者の皆様には、改善点や次にテストすべき特殊なケースについてご提案いただければ幸いです。