市場が織り込む「9月利下げ」。FRBの決断を左右する今後の経済データとは?


昨日の市場は、金曜日にワイオミング州ジャクソンホールで開催される経済政策シンポジウムでのパウエル議長の発言内容を巡る思惑から、上昇が一服しました。決算シーズンがほぼ終了した今、投資家の注目は今後発表される経済データと、それが9月17日のFRB(米連邦準備制度理事会)による金利政策決定にどう影響するかに移っています。
【補足】ジャクソンホール会議: 世界中の中央銀行総裁や経済学者が集まる重要な会議で、金融政策に関する重要な発言が出ることが多く、市場の注目度が高いイベントです。
この9月の会合は極めて重要です。なぜなら、これまでの株式市場の上昇を維持するためには、来月の0.25%(25ベーシスポイント)の利下げと、年末までに少なくとももう1回の利下げが必要不可欠だと私は考えているからです。実際、市場はすでにこれらの利下げを株価に織り込んでおり、もし期待が裏切られるようなことがあれば、これまでの上昇分の一部が帳消しになる可能性があります。

(出典:Finviz)
市場は、貿易政策や関税が原因とされる最近の労働市場の軟化や経済データの悪化を無視しています。それは、利下げがその打撃を和らげ、来年の経済成長を押し上げると期待されているからです。市場のコンセンサス(共通認識)は、最近のインフレ上昇は一時的なものであり、現在の金利政策を維持する正当な理由にはならないと見ています。この見方は、金利先物市場が9月17日にFRBが0.25%の利下げを行う確率を83%と見込んでいることにも表れています。パウエル議長率いるFRBが市場の期待から逸脱したことは一度も記憶にありませんが、だからといって今後4週間でその期待が変化しないとは限りません。

(出典:CME)
金曜日の講演で、パウエル議長は「金利についてはまだ何も決定していない」と強調するでしょう。なぜなら、FRBは依然としてデータ次第の姿勢であり、評価すべきデータがまだ多く残っているからです。
もし次のPCE(個人消費支出)やCPI(消費者物価指数)の報告で、前回同様にコアインフレ率の上昇が示されれば、利下げの確率は低下する可能性があります。実際に、7月のCPIでコアインフレ率が3.1%に上昇したことを受けて、10月の利下げ確率は60%から44%
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