09/10/2025
米国住宅危機は投資チャンスに変わる?FRBでは解決不能な問題と、次の一手

- 凍りついた市場
7%超の高金利で米国の住宅市場が凍結しています。売り手は低金利ローンを手放せず、買い手は手が出ない「ロックイン効果」で、住宅取得能力は過去40年で最悪の水準です。 - FRBの限界と政府の思惑
市場を動かすには金利低下が必要ですが、FRBの利下げだけでは住宅ローン金利は下がりません。この膠着状態を打開するため、政府が「国家住宅非常事態」も視野に異例の介入を検討し始めています。 - 1兆ドル規模の「準・量的緩和」
トランプ政権は、ファニーメイ等のMBS保有上限を撤廃する「準・量的緩和」を検討。最大1兆ドル規模の資金供給で、住宅ローン金利と国債利回りの差(スプレッド)を直接縮小させる狙いです。 - 市場への影響と投資戦略
この政策は市場を活性化させる一方、インフレ再燃のリスクも。住宅市場の回復を見込み、住宅建設業者ETF(XHB)への投資が有望な戦略となり得ると筆者は分析しています。