FRBの利下げは止まらない!一時的なスタグフレーション懸念を乗り越え、株価は最高値へ


もし停滞した労働市場でなければ、先日発表された消費者物価指数(CPI)の報告を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が来週利下げに踏み切ることは到底考えられなかったでしょう。
8月のCPIは、前年同月比では市場予想通りの結果でしたが、前月比では予想の+0.3%を上回る+0.4%と、より熱量の高い結果となりました。これにより、総合指数(ヘッドライン)は前年比で2.7%から2.9%に上昇し、過去4ヶ月で3回目の上昇を記録しました。CPIは今年4月に2.3%で底を打って以来、上昇傾向にあります。
また、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数も3.1%で横ばいとなり、4月の低水準2.8%から上昇しています。インフレは鎮圧されたというより、先延ばしにされているに過ぎず、FRBが懸念すべき状況と言えます。特に、過去の関税引き上げによる物価上昇が、まだサプライチェーン(製品が消費者に届くまでの供給網)全体にゆっくりと浸透している最中だからです。

(出典:Finviz)
それにもかかわらず、投資家たちはこのインフレ指標を「FRBが来週、そして年内にあと2回の利下げを保証するのに十分穏やかなもの」と捉え、主要3株価指数はそろって史上最高値を更新しました。これは、最近の労働市場の弱さが、関税関連の物価急騰への懸念を上回るだろうという市場の信念の表れです。
個人的には、利下げがすぐに雇用情勢を改善するとは思いません。しかし、利下げは市場価格にとって、まるでアスリートにとってのステロイドのような絶大な効果をもたらします。このような状況でFRBの方針に逆らうのは賢明ではありません。昨日も述べた通り、景気後退に直面しているのでない限り、今後の利下げは株価にとって極めて強気な材料となります。

(出典:Bloomberg)
先日の週間失業保険申請件数の報告も、利下げ期待をさらに強固なものにしました。申請件数は27,000件増加して263,000件となり、過去4年間で最も高い水準に達しました。8月の悲惨な雇用統計に続くこの数字は憂慮すべきものですが、詳細を見ると少し見方が変わります。
この週は祝日が含まれており、数字がぶれやすいという特殊要因がありました。さらに、季節調整前のデータでは、テキサス州で15,000件以上の急増が報告され
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