もう「自由市場」ではない。高金利でも資産が増え続けるカラクリを徹底解説


ここ数年、多くの投資家が首をかしげるような状況が続いています。
FRB(米連邦準備制度理事会)による記録的な利上げサイクルは、経済を暴落させるはずでした。しかし、現実はどうでしょう。企業収益は持ちこたえ、株式市場は上昇を続け、あらゆるイールドカーブ(利回り曲線)モデルが予測した景気後退は訪れませんでした。
この現象は、私が「実践的マクロ経済学」と呼ぶもので説明できます。
現代の投資家は、マクロ経済が50年前、あるいは20年前と同じように機能しているわけではないことを理解しなければなりません。
今日の市場が大きく異なるのには、主に2つの理由があります。
政府と中央銀行が市場に絶大な影響力を行使していること
巨大企業、特に大手ハイテク企業が市場に非常に大きな影響力を持っていること
今回は1つ目の点に焦点を当て、「4つのF」フレームワークによって定義される、この新しいマクロ経済体制について掘り下げていきましょう。
Fiscal Dominance(財政支配)
Financial Repression(金融抑圧)
Passive Flows(パッシブ・フロー)
Fiat Money(不換紙幣)
これらの概念は私が以前から話してきたものですが、このフレームワーク自体の功績はベン・キゼムチャック氏によるものです。
何十年もの間、主役は金融政策でした。インフレを抑制するために金利を上げ、成長を回復させるために金利を下げる、というのがお決まりのシナリオでした。
しかし今日、主役の座は財政政策に奪われています。

(出典: IMF)
リーマンショック(世界金融危機)以降、政府支出がGDP(国内総生産)に占める割合は着実に上昇しています。かつては深刻な不況時における緊急措置(GDPの25%)だったものが、今や平常時の基準となっています。
コロナ禍の後、この水準は元に戻りませんでした。
この変化が意味するのは、財務省による巨額の支出が、FRBが金利で行うどんな政策よりも強力な影響力を持つようになったということです。
完璧な例が2022年です。FRBは積極的な利上げを行いましたが、経済は縮小するどころか拡大しました。
なぜでしょうか? それは、金利が上昇したことで政府(財務省)が支払う利息が増え、その現金が家計、年金基金、企
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