もう「自由市場」ではない。高金利でも資産が増え続けるカラクリを徹底解説

ジェームズ・ フォード- 通用しない過去の常識
記録的な利上げでも株価は上昇し、景気後退も起きない。この謎を解く鍵は、もはや過去の常識が通用しない現代のマクロ経済にあります。政府と巨大テック企業が市場に絶大な影響力を持つ新時代が到来したのです。 - 市場を動かす「4つのF」
現代市場は「4つのF」で説明できます。政府支出が経済を動かす「財政支配」、金利を意図的に低く抑える「金融抑圧」、そして自動的な資金流入が市場を支える「パッシブ・フロー」です。 - 全ての土台となる「不換紙幣」
この仕組みを可能にするのが、政府が自国通貨を自由に発行できる「不換紙幣(Fiat Money)」制度です。これにより政府は債務不履行に陥らず、財政出動や金融抑圧を通じて市場をコントロールできるのです。 - 新時代の投資戦略
古い投資モデルが機能しない今、インフレリスクに備えることが重要です。ドルの価値が下がる中で、株式(特にテクノロジー株)や、金、ビットコインといった資産が、この新しい経済体制の恩恵を受けるでしょう。