伝説の投資家も見誤った?高収益時代が正当化する米国株の「新バリュエーション」

ローレンス・ フラー- 市場の楽観と潜む不安
政府閉鎖の懸念をものともせず、米国市場は上昇を続けています。しかし一部では、過去の暴落前夜と似た状況だとして、株価の過熱感を警告する声も上がり始めています。 - 割高論の根拠「CAPEレシオ」
株価の割高感を測る指標「CAPEレシオ」で見ると、現在の市場はドットコムバブルに次ぐ歴史的な高水準にあります。これが、市場が危険な水準にあるという主張の主な根拠です。 - 指標の「見方」を変えると
しかし、CAPEレシオの計算に使う利益の平均期間を過去10年から過去5年に変えると、評価は一変。むしろ市場は割安に見えてきます。これは近年の企業収益が好調なためです。 - 新しい時代の「新しい常識」
S&P500企業の利益率は過去に比べて大幅に向上しており、AIの活用でこの傾向は続く可能性があります。高い利益率が続くなら、現在の株価は正当化されるかもしれません。