10/15/2025

FRBの金融緩和が追い風に!パウエル議長の発言から読み解く、米国株「強気相場」の行方

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記事要約
  • 市場の潮目を変えたパウエル発言
    米中摩擦で揺れた市場でしたが、パウエルFRB議長が追加利下げを示唆。市場はこれを好感し、金利低下と株価上昇への期待が高まり、年末に向けたラリーの土台が整いました。
  • FRBの金融緩和が追い風に
    FRBは利下げに加え、量的引き締め(QT)の停止も示唆。これは事実上の金融緩和であり、景気拡大を支え、株式などのリスク資産の価格をさらに押し上げる強気のシグナルです。
  • 好調な企業決算が信頼感を与える
    第3四半期の決算シーズンは大手銀行の好決算で幕を開けました。S&P 500全体でも予想を上回る利益成長が見込まれ、堅調な企業業績が株価をしっかりと下支えしています。
  • 強気相場はまだ終わらない
    一部に経済の逆風はあるものの、全体としては景気後退ではなく一時的な減速と見られます。経済のソフトランディングが視野に入り、強気相場はまだ続くと予想される状況です。
この記事は約 4 分で読むことができます。(記事文字数:約 2,200 文字)

パウエル議長の発言が追い風となり、米国市場は年末ラリーへ

昨日の米国株式市場は、中国がトランプ政権への報復として韓国の造船会社の米国部門に制裁を課したことを受け、安値圏で取引を開始しました。しかし、国内大手銀行の第3四半期決算が予想を大幅に上回ったことで市場心理が改善し、下落は長くは続きませんでした。

取引終了間際、トランプ大統領が新たな報復措置として中国への食用油の禁輸を示唆したことで、主要株価指数は再びマイナス圏に沈みました。この継続中の貿易摩擦において、レアアース(ハイテク製品に不可欠な希少資源)が「バズーカ砲」だとすれば、食用油は「豆鉄砲」のようなものだと私は見ています。最終的に、トランプ政権は中国との間で貿易摩擦を緩和する新たな合意に至る必要があり、そうなれば市場はこれを強気材料と解釈するはずです。

米国主要株価指数

(出典: Finviz


パウエル議長の利下げ示唆が市場の転換点に

昨日の市場における最も重要な出来事は、フィラデルフィアでのパウエルFRB議長のスピーチでした。政府閉鎖後も「入手可能な官民の多様なデータ」に基づき、「雇用に対する下方リスクが高まったようだ」と述べたことで、彼は今月末の追加利下げを示唆したと私は捉えています。

インフレ率が2.9%と高水準で推移していることは認めつつも、その主な原因が関税によるコアグッズ(価格変動の大きい食品・エネルギーを除く商品)の価格上昇であることから、これは一時的で、より小さな懸念事項と見ているようです。市場がFRBの短期金利の先行きをどう見ているかの代理指標となる2年物米国債利回りは、3.47%という3年ぶりの低水準まで低下しました。

米国の2年物国債の利回りの推移

(出典: Bloomberg)


今後の金融政策が強気相場を後押しする

市場は現在、今月末と12月にあと2回の利下げが行われると見ています。さらにパウエル議長は、FRBが流動性を維持するために、近いうちにバランスシートの縮小、いわゆる量的引き締め(QT)を停止することを示唆しました。バランスシートの縮小という継続的な引き締め策を終わらせるという意味で、これは新たな形の金融緩和策と言えます。

これら2つの動きは、金融政策の観点からさらなる強気材料であり、景気拡大を維持し、リスク資産の価格をさらに押し上げる助けとなるでしょう。

その結果、私たちはさらなるイールドカーブのスティープ化(長短金利差の拡大)を目にすることに

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