トランプ発言は序章に過ぎない。金融システムの真の脅威「流動性枯渇」に備えよ

ジェームズ・ フォード- 迫り来る流動性の枯渇
FRBの準備預金とリバースレポが急減し、金融システムの緩衝材が消失しつつある。市場では資金調達コストが上昇しており、2019年のレポ危機を彷彿とさせる緊張感が高まっている。 - 燻る米地銀の火種
商業用不動産ローンの延滞が増加し、米国の地方銀行は深刻なストレスに直面している。一部の銀行では不正会計も発覚しており、金融システム全体の構造的な脆弱性が露呈し始めている。 - FRBの政策転換
市場の不安定化を懸念し、FRBのパウエル議長は量的引き締め(QT)の終了が近いことを示唆した。これは、これまで市場から流動性を吸収してきた金融引き締めサイクルの終わりを意味する。 - ボラティリティを好機に
歴史的に、強気相場の終盤ではボラティリティ(価格変動)の上昇は珍しくない。市場の調整局面は、S&P500やビットコイン、そして金融緩和を進める中国株などを買い増す好機となる可能性がある。