【市場分析】FRB利下げでも長期金利は上昇?「1998年型」相場の行方


水曜日のFRB会合を前に、投資家たちが神経質になるのも無理はありません。利下げ自体はすでに既定路線となっていますが、懸念されているのはパウエル議長の記者会見での発言内容や、四半期ごとに更新される「経済見通し概要」に何が示されるかです。
一部の専門家は、利下げを行うべきかどうかについてFRBメンバー内で意見が割れていることを問題視していますが、私はそれが重要な材料だとは思いません。5月に予定されている人事交代等により、FRBは今後より金融緩和を選好する姿勢に傾く可能性が高く、最終的には来年、最低でも3%程度の「中立金利(景気を熱しも冷やしもしない金利水準)」に向かっていくでしょう。

(出典: Finviz)
各メンバーによるインフレ率、失業率、経済成長率の予測も精査されることになりますが、繰り返しになりますが、これもそれほど重要ではありません。コンセンサスというのは、直近のデータトレンドに追随する傾向があり、6〜12ヶ月先の予測精度は低いという実績があるからです。
むしろ、パウエル議長のコメントや経済予測は、市場の期待をコントロールするために使われるでしょう。今年ずっとそうであったように、パウエル議長の発言は、政策の不確実性と依然として高いインフレ率を理由に、やや「タカ派」寄りになると思われます。利下げ発表後に「ニュースで売る」動きが出ても驚かないでください。しかし、私はそれを年末に向けてリスク資産(株式など)を仕込む好機だと考えています。
最も重要な動きは、債券市場で起こるでしょう。

(出典: Bloomberg)
長期金利の指標となる米国10年債利回りは、ここ数日で4%台から4.17%へと上昇しています。これは部分的には「イールドカーブ(利回り曲線)のスティープ化(傾斜が急になること)」への期待によるものです。FRBが短期金利を引き下げ続ける一方で、投資家は経済成長率の上昇を予想しており、これが歴史的に長期金利の上昇につながっています。
トランプ次期大統領が相互関税プログラムを発表した後、投資家たちが「これで成長が止まる」と考え、10年債利回りが4%を割り込んで急落したことにも注目してください。

(出典: StockCharts)
私は来年、10年債利回りが4.5%まで上昇すると見ていますが、それが株価上昇の妨げにはならないはずです。一部の投資家は、以下のチャートで示される過去3回の
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