12/17/2025
市場は「強気」を維持できるか:原油安・ハイテク株買い戻しと、見え始めた景気減速の兆候

- 静かな市場とセクターの明暗
投資家は多くの経済指標を消化しましたが、市場は概ね平穏でした。原油価格の急落でエネルギー株が売られる一方、ハイテク株には再び買いが入り、消費者の購買力向上には追い風となっています。 - 雇用市場は「減速」も底堅い
10月・11月の雇用統計は強弱まちまちの結果でした。公務員の減少など特殊要因を除けば、民間部門の雇用は安定しており、AI投資による支えもあって経済成長は続いています。 - 消費意欲は衰えず
自動車を除く小売売上高は予想を上回る伸びを見せ、消費者の購買意欲は健在です。EV税額控除終了の影響はあるものの、GDP算出に使われる重要指標は堅調な伸びを示しました。 - 2026年へ向けたソフトランディング
PMI(景気指数)は低下しインフレ圧力も残りますが、経済は拡大基調を維持しています。2025年の成長減速は、来年の「ソフトランディング」成功への布石となるでしょう。