2026年の勝機はどこに?AI一強時代の終わりと「資金循環」の始まり

ジェームズ・ フォード- AI相場の変化:全面買いから選別へ
AI相場は「買えば上がる」段階を終え、バブル崩壊ではなく「天井」形成プロセスに入りました。今後はインフラ投資の持続性を前提に、真の勝者を選別する局面に移行します。 - テック株の割高感と市場の歪み
S&P500におけるITセクターの時価総額比率は純利益比率を大きく上回り、割高感が顕著です。これは一部の銘柄への集中投資(過密取引)によるもので、市場の脆弱性を示唆しています。 - FRBの流動性供給がもたらす変化
FRBによる短期国債購入(事実上の流動性供給)が、市場の潮流を変えつつあります。この「隠れ緩和」は、これまで出遅れていた小型株や景気敏感株にとって強い追い風となります。 - 2026年に向けた「バーベル戦略」
AI株を完全に手放すのではなく、確実な収益を生むAI企業と、金融緩和の恩恵を受ける小型・循環株を組み合わせる「バーベル戦略」が、次の相場を乗り切る最適解となるでしょう。